Boxing
2011年6月6日(月)東京 後楽園ホール
ザ・カンムリワシ・ファイト Vol.38 東日本大震災チャリティマッチ
OPBF東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 山口直子(白井・具志堅)
VS
挑戦者 リアントン・ロングレアーンギラゴラート(タイ)
東洋太平洋スーパーフライ級王者山口直子選手は今回で3回目の同王座の防衛戦。
挑戦者は、当初の予定ではオーストラリアのジュリー・ガストン選手のはずでしたがキャンセルとなり、その穴を埋めて代打出場したのがタイのリアントン・ロングレアーンギラゴラート選手。
第1ラウンド 来日するタイのボクシング選手のなかには、選手とは名ばかりで実はまったくの素人や、ムエタイから急遽借り出してきた急造ボクサーが高確率で混ざっていることが多いのですが…ゴング直後からジャブを打って間合いをはかるリアントン選手の動きは間違いなくボクシング選手そのもの。
山口選手はジャブを打ちながらジリジリと圧力をかけていきます。
後半には山口選手のワンツーとリアントン選手の左の打ち合いがありましたが、全体としては比較的静かなラウンドです。
第2ラウンド このラウンドはジャブでようすを見つつしだいに右ストレートも織りまぜる山口選手。
山口選手は相手の動きをよく見ていて、リアントン選手の左フックを軽いスウェイでかわします。
第3ラウンド 山口選手は頭を左右に振りながら接近し、いよいよ本格的に強パンチを開始。
しかし、リアントン選手はたくみにスキをついて左。この一撃で山口選手の右のまぶたが腫れ上がってしまいます。
後半は山口選手がどんどん前に出て、ついに青コーナーに挑戦者を追いつめますが、その直後にラウンド終了のゴング。
第4ラウンド この回の終了時に発表されるオープンスコアまでに少しでもポイントを取っておきたいリアントン選手は、ゴング直後からワン、ツー、スリー、フォーとたたみかけてきます。
さらには強烈なボディーブローをもらって下がり続け、赤コーナー付近へ。
何度かピンチを逃れるリアントン選手でしたが、最後は右ストレートをもらってロープに追い込まれ、防戦一方になったところでダウンを宣告されてしまいます。
ここでラウンド終了のゴングが鳴りますが、カウントは継続。8カウントでファイティングポーズが認められたところで正式にラウンド終了。
最初のオープンスコアは39-35、38-37、39-36でジャッジは三者とも山口選手を支持。
第5ラウンド このへんで試合を片付けようとどんどん出てくる山口選手をリアントン選手はクリンチで止めるしかありません。
しかし、結局はフック、アッパー、ストレートで青コーナー付近に追い込まれると、ここでレフリーが試合をストップ。
OPBF東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ 10回戦
○王者 山口直子(白井・具志堅)
TKO 5回 レフリーストップ
×挑戦者 リアントン・ロングレアーンギラゴラート(タイ)
山口直子選手がTKOで王座の防衛に成功。
この結果、各選手の戦績は以下のようになります。
山口直子 やまぐちなおこ 20戦15勝2敗3分13KO
リアントン・ロングレアーンギラゴラート (タイ)13戦7勝4敗2分
(戦績はJBC認定以前からの通算です)
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