Boxing
きのう(2月11日)におこなわれた全日本女子ボクシング選手権大会はしずちゃんこと山崎静代選手の出場と、ロンドンオリンピック代表選考会という話題性によって大きな注目を集めました。
ふだん、あまり日が当たらないマイナースポーツであるこの分野に、これだけの話題があることはとってもいいことだと思います。今回は女子のアマチュアボクシングについて基本的なご質問をいただいたのでまとめてお答えします。
階級は以下の10階級(日本では重量級の選手の不足のためにライトヘビー、ヘビーの2階級は実質的におこなわれていない状況です)。
ライトフライ級 (45~48キロ)
フライ級 (48~51キロ)
バンタム級 (51~54キロ)
フェザー級 (54~57キロ)
ライト級 (57~60キロ)
ライトウェルター級(60~64キロ)
ウェルター級 (64~69キロ)
ミドル級 (69~75キロ)
ライトヘビー級 (75~81キロ)
ヘビー級 (81キロ超)
試合時間は2分4ラウンド。
勝敗決定はポイント判定、RSC(レフリーストップ)、KOなど。
ポイントはジャッジが有効と判断したヒット数。ヒットの結果ダウンを奪っても単に1ポイントと判断されます。
ロンドンオリンピックで実施される階級はフライ級、ライト級、ミドル級のみ。
オリンピック出場は世界大会でベスト8入賞などの実績が条件となります。
ところで、今回のしずちゃんの日本選手権優勝と世界大会出場権獲得について「たった1試合で金メダルや代表が決まるというのはどうも受け入れがたい」などという感想をもらす人たちもいるらしいですが、そういう人たちはちょっと世の中というものを知らなすぎではないでしょうか。マイナースポーツではそういうことは珍しくありませんし、ちゃんと選考会があるだけでもボクシングは立派です。それを叩くことにはなんの意味もありません。
どんな分野でもパイオニアとなる人たちは何も無い環境でやっていますし、いまはメジャーになっているものだってすべてはそこから始まったのです。どんなものでも最初はこうなんです。そこから何かが生まれるのです。
わたしたちは今回のオリンピックにひとりでも多くの日本人選手が出場することを望みますが、それが出来ても出来なくても、チャレンジしている人たちには大きな声援をおくりたいと思います。
今回はオリンピック階級ばかりが注目されて、それ以外の階級に関する報道が非常に少ないのはかなり残念。一般マスコミはともかく、格闘技系のメディアでもそんな感じなのは良くないことではないでしょうか。
将来的にはオリンピックの階級がもっと拡大されて、ひとつでも多くの階級から選手が参加出来るようになってほしいですね。
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コメント
オリンピック階級しか 取り上げないのは残念。
好川選手の 3階級制覇は すごいことだが。