Boxing
2013年9月30日(月)東京 後楽園ホール
FIL-JAPAN BOXING FESTIVAL Vol. III
第3回日比ボクシングフェスティバル
スーパーフライ級 4回戦
高野人母美 たかのともみ(山上)
VS
ジプリン・デリーマ(フィリピン)
青コーナーはプロデビュー以来3戦めの高野人母美選手。赤コーナーはフィリピンのジプリン・デリーマ選手。これがデビュー戦です。
この試合は高野選手が現役モデルであるという話題性とともに、両選手に25センチもの身長差があることがどのような試合のカタチになるのかという興味をかき立てるカードでした。
試合開始から積極的に出た高野選手がまずは右ストレート。これをデリーマ選手はグローブで軽くはじいて防御すると同時に、右を高野選手のアゴに命中させます。プロデビュー戦の一撃めとは思えない冷静さと言えるでしょう。
しかし、高野選手もすかさず反撃。7月の試合では慎重さが結果的に消極的なファイトに結びついてしまいましたが、今回はそれを充分反省して前へ前へと貪欲に出ていく高野選手が見られます。
デリーマ選手は高野選手のプレッシャーを受けながらも、飛び上がらんばかりに背を伸ばしてパンチ。しかし、彼女のグローブは無情にも空を切り、高野選手の顔面には届かず。
一方、沈着に相手のガードをかいくぐって命中しはじめた高野選手のジャブ。
さらには右ストレートもヒット。高野選手が連打で攻勢に出て、場内から歓声があがりはじめたその時、
唐突に二人の間に入って葛城明彦(かつらぎあきひこ)レフリーが試合を止めます。
この日、大きな注目を集めていた試合は、プロのリングにもかかわらず、わずか数発のパンチの交換、たった43秒の試合時間であっけなく終了のゴングとなりました。ざわめく場内。不思議そうにレフリーを見るデリーマ選手。
手を挙げられても笑顔ひとつなく、観客席に何度も何度も頭を下げます。
客観的に見て、ストップの理由がまったくピンと来ないレフリングでしたが、強いて言えばデリーマ選手が打たれて下がるときに横を向いたのを戦意喪失と受け取ったのかもしれません。もしも、そういう判断だとすると、プロボクシングのレフリングとしてはかなりお粗末としか言えません(この項、あらためて別記事で書きます)。
こういうレフリングをされると、もちろん、お客もツライですが選手もかなりツライでしょう。高野選手は本人の意思に無関係に微妙なところに立たされるかもしれず、大変だとは思いますが、これに腐らずに前を向きましょう。デリーマ選手も頑張ってください。
スーパーフライ級 4回戦
高野人母美 たかのともみ(山上)
TKO レフリーストップ 第1ラウンド0分43秒
ジプリン・デリーマ(フィリピン)
高野人母美選手のTKO勝利。
この結果、両者の戦績は以下のようになります。
高野人母美 たかのともみ(山上)3戦3勝2KO
ジプリン・デリーマ(フィリピン)1戦1敗
コメント
この高野選手の試合は全てそう
止める理由なんてわからないわ
スポーツ新聞の速報ネット記事を見た時、おおKOしたのかと思っていましたが。コチラの記事を読んで、そういう試合だったのかと変に納得しました。
映像を見ていないのですが、コチラの記事となにより写真の高野の表情がどういった試合だったのか物語っているように感じました。
前回の角海老興行でたまたま高野の試合を見ていますが、こんなことをしても高野は支持されないし、余計なプレッシャーになるだけだと思う、それに相手選手にも失礼。
試合を操作してスターを作ろうとするのはやめたほうが良いと思います。
期待されていた山田が負けてしまったようですね、そちらも驚きました。