KickBoxing
2014年3月8日(土) 東京 後楽園ホール
Krush 39
57Kg契約 2分3R
佐々木仁子 ささきさとこ(チームドラゴン/元J-GIRLSフェザー級王者)
VS
森田和美 もりたかずみ(勇心館/全日本新空手G-3 2013年60kg級王者)
赤コーナーは佐々木選手。これが最後のリングです。その相手をつとめるのは青コーナーに登場した森田選手。
第1ラウンド 佐々木選手はいつものようにローキックとパンチで出て行きます。
森田選手も打ち返しヒットを奪いますが、当てることを優先しているためか、佐々木選手に比べるとそのパンチはいかにも軽い感じ。
反対に佐々木選手の一撃はいつもどおりに重く、もしかしたら早い決着かと思わせるものがあります。
ローとパンチにヒザ蹴りを織り交ぜてスキのない攻撃を展開する佐々木選手。
森田選手の的確なプッシュキックが時おり佐々木選手を押し返しますが、倒すような蹴り方ではありません。
第2ラウンド 積極的に打って来た森田選手のパンチをくぐって佐々木選手がボディー打ち。
続いてこのラウンドも佐々木選手のハードなパンチが森田選手を襲います。
両者とも中間距離を好むため、パンチの打ち合いになりますが、誰が見ても破壊力がありそうなのは佐々木選手のパンチでしょう。
森田選手はキレのいいミドルを見せますが、しかし単発ぎみで終わるのが惜しいところ。
一方、佐々木選手は一撃二撃と矢継ぎ早に連続ヒットを奪いますし、攻撃の合間が短いので手数でもまさります。
また、佐々木選手のパンチが当たると森田選手の顔が反対向きになってしまう場面が再三、再四。しかし、それでも動きが衰えない森田選手のタフネス。
この日の佐々木選手はふだんよりもパンチ多めでローキックが少なかったでしょうか。森田選手のキックは前蹴り、ロー、ミドルと多彩。フォームが良くて命中率が高いのが印象的。
第3ラウンド 闘志が押さえられない佐々木選手はインターバル中からリング上で今か今かとゴングを待ちます。
そしてヘヴィーなボディーブローから攻撃開始。
しかし、森田選手も負けてはいない。パンチのラッシュ、キック、ヒザ蹴りとなんでも繰り出して攻勢。ようやく攻撃に厚みと重さが出て来た感じです。
佐々木選手も引かずに応戦し、激しいドツキ合いとなっていくリング上。観客席に悲鳴と歓声があふれます。
森田選手が渾身の左ミドルキックを放ちますが、佐々木選手は間髪あけずにアッパーで反撃、流れを相手に渡しません。
さらにプレッシャーを強める佐々木選手でしたが、そのボディーにぐさりと食い込む森田選手の鋭い前蹴り。これはさすがにキツイでしょう。
けれども佐々木選手はアーッという気合いとともに、怒濤のラッシュで押し返します。恐るべきファイティングスピリット。
これに負けじと森田選手も手数を増やし、リング中央まで押し返して右ストレート。これがジャストミートで、ついに佐々木選手の顔を “反対向き” に。
残る時間はわずかですが、倒すか倒されるかの空気の中で最終ラウンドはヒートアップ。
終盤も攻撃の手を緩めない佐々木選手は、森田選手にそれ以上の見せ場を与えないまま最後まで力闘。
試合は判定に持ち込まれ、ジャッジ全員の支持を得た佐々木選手が勝利。引退記念の白いベルトが贈られます。
57Kg契約 2分3R
○佐々木仁子 ささきさとこ(チームドラゴン/元J-GIRLSフェザー級王者)
判定 3-0
×森田和美 もりたかずみ(勇心館/全日本新空手G-3 2013年60kg級王者)
佐々木仁子選手の判定勝利
(30-29、30-28、29-28)
On 8th March, 2014 at Korakuen Hall in Tokyo, Japan,
Satoko Sasaki won over Kazumi Morita by unanimous decision in 3x2mins -57kg modified kickboxing rules.
This was Satoko Sasaki’s retirement fight.
たくさんのゲストが佐々木選手の労をねぎらいます。激戦のライバルだった大石綾乃選手も姿を見せます。
佐々木選手のマイク。そしてテンカウントゴングが鳴り終わると宮田充代表の「赤コーナー、チームドラゴン、佐々木仁子!!」のラストコールが。
佐々木仁子選手、たくさんの激闘をありがとう。笑顔の引退式で本当に良かったです。
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