Boxing
2015年9月18日(金)中国 ニンボー
WBCミニフライ級インターナショナルタイトルマッチ
王者 カイ・ゾンジュ(中国)
VS
挑戦者 安藤麻里(フュチュール)
中国で開かれたWBCミニフライ級インターナショナルタイトルマッチはなかなかの好試合になりました。
試合動画は以下のリンクから見られます(現在、もっともアクセスが軽いものです。より軽快なものが見つかり次第貼り替えます)。
カイ・ゾンジュ VS 安藤麻里 WBCミニフライ級インターナショナルタイトルマッチ
注目のカイ・ゾンジュ選手のファイトスタイルは完全なサウスポーで、危惧されたショルダーアタックなどの行為もなく、非常にクリーン。序盤には反時計方向への軽快なサークリングを見せて難攻を予想させます。
しかし、挑戦者の安藤選手は、彼女の持ち味である手数と絶え間ない前進で徐々に王者の足を止めさせてその王座に迫ります。最も見せ場となったのは5回。王者を追いつめて左右のパンチを連射、このラウンドを支配しました。
後半にも手数を落とさず前進を続ける安藤選手ですが、5回に見せたほどの追撃はなく、試合は判定となります。
結果は2-0で王者のタイトル防衛。アウェーでこの結果なら挑戦者の善戦でしょう。
安藤麻里選手は手数では明らかにまさりましたが、総じてパンチが軽く、また半分以上が相手のガードを叩いたのに比べ、王者は手数こそ少ないものの、左右ともにパワーがあり、正確性も高いようでした。特に左フックと右のアッパーが効果的で、判定につながったと思います。
また、レフリーも公正で、ホームの選手が攻められ続けても大きな理由無くブレイクをかけないなどは、当然のこととはいえ、日本人レフリーとは大違いだと思いました。
アジアでのタイトルマッチとしてはレベルも高く、このような試合が増えれば中国のボクシングも期待が持てるでしょう。
カイ選手はまだ7戦目ということを思えば、伸びる余地が大きく、楽しみな選手です。左右ともにパンチに威力があること、ストレート、フック、アッパーが偏り無く打てること、追い込まれてもファイトスタイルがブレないこと、後半もパフォーマンスが落ちないことなどが長所。フットワークを含めたディフェンスが充実すれば世界クラスに行けるかもしれませんね。
WBCミニフライ級インターナショナル王者
ABCOインターコンチネンタルミニフライ級王者
カイ・ゾンジュ(中国)7戦6勝1敗1KO
元WBAライトミニマム級
元WBCミニフライ級王者
安藤麻里(フュチュール)20戦12勝8敗5KO
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コメント
画面にもダブルタイトルと写ってましたが ボクレコ笑から OPBF消えましたね
そのボクレコ笑だと カイがアバニエルに勝った試合はABCOコンチですね ABCOはなんか正規とコンチ 2つあってわかりにくいし PABA同様 女子は更新もはっきりしないですね
宮田ジムにも 暫定の件 連絡来てないそうです またOPBFランクに表示が出たらお知らせします
なお 小田選手の試合枯れの原因は「相手がいない」からだそうです・・・
g1j2p5i5さん OPBFなかったんですかね。では、ウチも消しますか。
カイ選手のABCOはインターコンチネンタルと書いたつもりが、抜けていたようでもうしわけありません。OPBFとABCOインターコンチネンタルとWBCインターナショナルってベルトの序列がめちゃくちゃなんで、なにか書こうと思っていたところでした。まだ出先なんで帰ったら直しますね。