観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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初のオーストラリア遠征 早千予 VS カレン・ウィリアムス ISKA世界女子ムエタイフライ級王座決定戦 ノーカット動画 ムエタイ女子

 MuayThai

2001年7月8日(日)オーストラリア ゴールドコースト
X-PLOSION ON JUPITERS

Sachiyo Shibata (Japan) vs. Karen “Bullet” Williams(Australia)

ISKA世界女子ムエタイフライ級王座決定戦 2分5R
早千予 さちよ(白龍ジム)青コーナー
VS
カレン・”ブリット”・ウィリアムス(オーストラリア)赤コーナー

 これは画質は悪いですが貴重な映像。日本が誇る『プリンセス・オブ・ペイン』『キックの鬼姫』早千予選手の21才のときの世界タイトルマッチです。

 彼女はこの当時、IKKCフライ級の王者であり、これに勝てば2本目の世界のベルトが手に入るというチャンス。

 相手はその時のムエタイオーストラリア王者で、WKAのサウスパシフィックのベルトも持っていたカレン・”ブリット(弾丸)”・ウィリアムス選手。

 早千予選手のタイトルマッチの多くは海外でおこなわれ、国内では雑誌に結果が載る程度で、今のように海外試合がネットで手軽に見れる時代ではなかったために、当時、彼女の活躍は残念ながら一般の格闘技ファンにはほとんど届きませんでした。

 また、後年にやっと早千予選手の噂がコアなファンや、選手、関係者から広まって、人の関心を引きつけた頃には残念ながら対戦相手探しに難航してエキシビションが多く、また故障で彼女自身のコンディションも万全ではないために、国内での名声は彼女の実績に釣り合うものにはなりませんでした。

 しかし、見てください。一部では早千予選手に対して「ひたすら前進するパワーファイター」みたいな印象があるようですが、それがまったくの間違いであることがわかるでしょう。

 相手が出るときも下がるときも、常に素早い反応で距離を調節し、相手との角度を測り、最適の動きで対応していることが見て取れます。技に入る前の動きが大変に良いのです。その結果として、相手は技を出せなくなって詰めて来れず、逆に早千予選手に簡単に詰められる結果になっています。

 そして打撃自体も強烈。重い重い鬼ロー。それと同じパワーで蹴れるハイとミドル。遠くまで届くサイドキック。そのすべてが左右どちらからも出てきます。日本女子キック史上最高のキッカーと言われるのが良く分かります。

 オーストラリアのムエタイ界のリジェンドであり、現在も仕切る立場にある姉御肌のウィリアムス選手が、早千予選手の猛攻と破壊力の前に、早くも第2ラウンドでつらそうな表情を見せ、第3ラウンドには完全に心が折れてしまったようです。

 早千予選手、圧勝で2本目の世界のベルトをその腰に巻いた試合でした。

 早千予選手はのちに2回のオーストラリア遠征をおこないますが、いずれもKOで勝利しています。
 
ISKA世界女子ムエタイフライ級王座決定戦 2分5R
○早千予 さちよ(白龍ジム)青コーナー
TKO 第3ラウンド レフリーストップ
×カレン・ウィリアムス(オーストラリア)赤コーナー
早千予選手がTKOでISKA世界女子ムエタイフライ級王座を獲得。
(カレン・ウィリアムス選手は第2ラウンドにダウン1)

8th July 2001, Gold Coast, Australia
X-PLOSION ON JUPITERS
ISKA World Muay Thai Flyweight title
Sachiyo Shibata (Japan) vs. Karen “Bullet” Williams(Australia)
Winner Sachiyo Shibata by 3rd round TKO

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