観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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後藤あゆみ 香港遠征はお約束のカマセTKO勝ち 後藤あゆみ VS タイ人 ボクシング女子

 Boxing

2017年5月13日(土)香港 コンベンション&エキシビションセンター

2oスーパーバンタム級 6回戦
後藤あゆみ ごとうあゆみ(ワタナベ/OPBFスーパーバンタム級王者)
TKO 第4ラウンド
×スマンサー・バエンカム=ノンウーム・ポー・ニラモン(タイ)
後藤あゆみ選手のTKO勝利

 試合動画はこちらです

 OPBFスーパーバンタム級チャンピオン後藤あゆみ選手がボクサーではなくてムエタイ選手のスマンサー・バエンカム選手にTKO勝利。

 相手が何も出来ないことをわかっている後藤選手は最後は腰の入ってない形だけのパンチを連打。それをJBCのレフリーさんが「はいはい、ここで終わりね」という感じで止めるいつもの後楽園の光景。日本のリングでかれこれ10年近く続いている女子ボクシングのカマセ茶番劇が香港にそのまま輸出された感じの、プロとしては実に情けない試合。

 観客席も空席が目立ち、ネットのライブを見てた人も全世界で140人だけという事実を香港の関係者さんたちはどう受け取ったでしょうか?

 女子が試合しますよー、美人ですよー、若いですよー、と言うと、マスコミは取材に来ます。記事が書きやすいですからね。読者のウケもいいし。だから普通の試合の何倍も取材が来ます。

 それで、興行も大成功!と期待すると、実際にはお客さんはそれほど来ないという、いつものパターンの繰り返し。

 それで潰れたのが10年前の「ジョシカク」なのに、まーだ同じことをやりますかね?

 ボクシングモバイルさんは「香港でも後藤あゆみ人気がすごい!」「報道陣の数を見ればボクシング人気が急上昇中なのは火を見るよりも明らか!」と書きましたが、現実はこれですよ。

 「モデルが試合する?写真どこ?動画どこ?」ふつうの人の反応はこんなもんです。わざわざチケット買う人なんかいない。

 動画見た結果、すごい試合だったら次から見にくる人もいるかもしれませんけど、これじゃダメでしょ。来ないでしょ。分かりますよ、ああカマセね、って。

 今回の興行は男子の試合もひっどいカマセの連続で、これじゃあ、香港でのボクシング人気獲得の道のりはかえって厳しくなったんじゃないですかね。

 だって、香港のほかの格闘技興行は全部ガチで熱気もあるんです。こんな冷えたボクシングでは、その中で生き残れないと思いますよ。

 おつかれさまでしたー。

後藤あゆみ ごとうあゆみ(ワタナベ)7戦7勝(うちタイ人5)5KO(うちタイ人4)
スマンサー・バエンカム = ノンウーム・ポー・ニラモン(タイ)

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コメント

  1. queens of the ring より:

    一晩たってfacebookの試合動画が4000アクセスになりましたが、「いいね」がまだ170行きません。
    「いいね」の率が5パーセントにも届かないということです。マスコミがいくら持ち上げても、世の中は正直。

  2. かるだも より:

    一般向けのメディアならまだ分かるのですが、ボクシングマニア向けのボクシングモバイルさんが、香港で後藤が大人気とやってたのは呆れました。
    そんなわけ無いですから。

    女子特有のストップってすごく不思議だったんですが、日本だけのものなんでしょうか。この間ケイティ・テイラーの試合を見ていたら、相手選手にコブが出来ていたのもあるかもしれませんが、唐突にストップして日本以外でもあるんだと思いました。クレッサ・シールズも試合を止めるほどのダメージでは無いのにレフェリーがストップしていました。

    倒れるまでやらせろとは思いませんが、あまりに早い唐突なストップだと、単純にショウとして成立しないのではと思います。
    実際にそういうストップでは観客の反応も悪いです。
    多くの女子ボクサーは倒し切るだけのパンチ力は無いので、KOを演出するとなるとどうしてもああいったストップになってしまう。
    そもそも女子ボクサーにKO求める風潮が間違っているような気がします。
    普通に判定試合でいいと思います。
    KO勝ちと言っても、一般の人があの試合を見てどう思うのか疑問が残ります。

  3. queens of the ring より:

    >かるだもさん コメントありがとうございます。今回のボクモバさん、「香港のスター街道を走り出した後藤」とか書いてましたね。ワタナベジムさんの広報なの?って思いました(笑)。
    「女子ネタはいつも以上にメディアが食いつくけど、実は現実にはそんなに結びつかない」という女子マッチの法則を知らないで、突然の取材攻勢を見ちゃうと浮き足立つのも無理はないかもしれませんね。
    女子の早いストップは、日本独自の事情がいくつかあると思います。
    その一つは、JBC体制で女子が始まった時に、どんなものか見当がつかなかったらしく「とにかくストップは早めに」という内示があったのです。それと、日本のレフリーさんのなかには、止めるタイミングを自分で判断できない人が何人かいるので、その人たちが異常に早く止めちゃったんです。
    さらに、いつも書いてることですが、ほとんどのカマセマッチにタイ選手を使ったのもストップを早くしました。彼女たちはボクサーじゃなくてムエタイ選手です。ムエタイではパンチには首相撲で対応するのが普通なので、ボクシングに引っ張り出されるとそれが出来ないため打たれっぱなしになります。そうするとレフリーが止めます。レフリーも彼女たちがボクサーじゃないのを知ってますから。
    なお、ボクサーどうしの試合でも、当ブログは「遅いストップよりは早いストップのほうがいい」と思っています。なによりも優先なのは安全です。確かにショー的には盛り上がりませんが、止められるのはディフェンス技術がないからであって、レフリングの問題ではありません。
    ディフェンス無いどうしのド突き合いや、スキルの違いすぎるカードを長引かせても意味はないですもんね。
    と言うわけで、選手の技術の向上が急務なのですが、タイのアルバイトさんとやっていてはそれは望めません。日本女子ボクシングの最大の問題は、結局そこだと思うのです。

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