KickBoxing
2017年2月7日(火) 中国 四川省
峨眉伝奇 / The EM Legend
53kg契約 3分3R
ツァン・シャオティン(中国)
VS
ズーロ・ホロヴァ(タジキスタン)
『武林風』、そして『クンルンファイト』の成功に続けと続々と数を増した中国の格闘技イベント。そのひとつがこの『峨眉伝奇』です。
『峨眉伝奇』の日本語読みは「がびでんき」ですが、アナウンサーの中国語は「ウーメイチュワンチー」と聞こえます。ウーメイとは四川省の峨眉山、チュワンチーは伝奇・伝説のことで、英語では『The EM Legend』と書くようです。しかし、EMをウーメイと読めるのはたぶん中国人だけですよね(苦笑)。
中国の格闘技大会は試合数が多く、大会ひとつで数時間以上に及ぶのですが、そのうち放送に使われるのは2時間弱ぐらい。しかも、放送は試合日から数週間から数ヶ月遅れで、ネットへのアップはそのさらにあとなので、その全体像をつかむのはかなり困難。この動画の試合も動画の公開は5月ですが、実際に行われたのは2月でした。
さて、赤コーナーのツァン・シャオティン選手の試合は昨年7月の対エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ戦をご紹介していますが(関連記事参照)、あの時はデビュー5戦目のツァン選手にムエタイ王者のヴァンダリエヴァ選手の相手はさすがに無理で、けっこう痛い目にあわされてしまいましたが、それから7ヶ月、ツァン選手の試合ぶりはどのように変化してるでしょうか?
・・・タジキスタン初の女子プロキックボクサーと言われるズーロ・ホロヴァ選手と真っ向から打ちあうツァン・シャオティン選手。ホロヴァ選手もガンガン来るタイプですが、ツァン選手がいい感じで押し返します。
そのうち、2回、3回とホロヴァ選手はコスチュームの直しを理由にタイムを要求。こういう要求が出る時は、その選手は大抵、心が折れる直前。と、思っていたら、本当に試合を放棄してしまいました。
ツァン選手もヴァンダリエヴァ選手と戦った時はローブローをアピールしてタイムを取ったりしていましたが・・・、今回は逆に相手を追い込んで戦意喪失TKOという戦果をあげました。
しかし、試合内容はまだまだ強気一辺倒の単純な攻撃型。このままではよくいる元気印ファイターといったところで、それ以上になるには、もっと破壊力をつけるか、機動力をつけるか、ズル賢い駆け引きが出来るようになるか、などの、さらなる武器が必要。
それを身につけた時に、もう一度、ヴァンダリエヴァ選手との試合を見たいと思います。
53kg契約 3分3R
○ツァン・シャオティン(中国)
TKO 第3ラウンド
×ズーロ・ホロヴァ(タジキスタン)
ツァン・シャオティン選手がTKO勝利
February 7th, 2017
53kg 3x3mins
Xiaoting Zhen (China) vs Zuhro Kholova (Tajikistan)
Winner Xiaoting Zhen by TKO
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