観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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強打とアクシデントとブーイング マイヴァ・アマドゥーシェ VS アナイ・エステル・サンチェス IBFスーパーフェザー級タイトルマッチ 結果&ノーカット動画 ボクシング女子

 Boxing

2017年5月18日(木) フランス パリ

IBFスーパーフェザー級タイトルマッチ 10回戦
王者 マイヴァ・アマドゥーシェ(フランス)赤/黒
VS
挑戦者 アナイ・エステル・サンチェス(アルゼンチン)白/ブルー

 こちらは5月におこなわれたIBF世界タイトルマッチです。

 チャンピオンはフランスのマイヴァ・アマドゥーシェ選手。昨年11月にチャンピオンになり、この試合が早くも二度目の防衛戦。アマドゥーシェ選手はここまで16戦15勝1敗、勝利のうち8割がKOというハードパンチャー。

 IBFからの指名挑戦者は、かつてこのベルトを保持していたアルゼンチンのアナイ・サンチェス選手。IBF王者でありながらWBCの同級のベルトに挑戦して敗れ、IBF王座を剥奪になったという過去があります。このひとの戦績も現王者とまったく同じ16戦15勝1敗で、勝利のうちの5割がKOというパンチ力の持ち主。

 素晴らしいカードですね。無名のわけわからない相手を連れてきて「指名挑戦者」だと言い張る日本の女子ボクシングとは全然違います。


 試合は初回からパワーパンチ飛び交う迫力の展開となりましたが、第2ラウンドには早くも王者が主導権を取るかたち。

 第3ラウンド 王者の攻勢を挑戦者がしのげるかという大事な回の始まりに、リング外周の三角看板にサンチェス選手が足を取られて転倒。リングサイドのカメラマンに押されて看板が少し前の位置に出ていました。これは大事には至らなかったものの、サンチェス選手にとってはイヤなアクシデントでしょう。ここから試合ははっきりと王者側に傾き、早くもスタンディングダウンを奪います。

 第4ラウンド 開始してすぐにまたもやアクシデント。偶然のバッティングでサンチェス選手が右こめかみから流血。これがWBCの試合なら流血していない方の選手が減点となりますが、IBFなのでその規定は無し。試合リスタート後に挑戦者が打ち込まれて2度目のスタンディングカウント。

 レフリーは一旦は試合再開をするような動きを見せますが、ここで突然のストップを宣言。この仕草があいまいだったためか会場からは激しいブーイング。

 まあ、確かに、サンチェス選手のダメージが深かったからのストップなのか、流血ストップなのかがよく分かりませんでしたね。ダメージならもっとはっきりとそうわかるジェスチャーがあるべきだし、流血ストップならまだ第4ラウンドなのでドローになっていたはずで、お客さんが騒ぐ気持ちは分かります。流血も派手でしたしね。

 2度もアクシデントに見舞われたサンチェス選手には気の毒だとは思いますが、パンチの圧力では王者アマドゥーシェ選手がハッキリ上。レフリーストップは正解だったと思います。ただ、よくわからない止め方なのが後味を悪くしましたね。ホームなのにブーイングが鳴り止まない王者。可哀想・・・。

IBFスーパーフェザー級タイトルマッチ 10回戦
○王者 マイヴァ・アマドゥーシェ(フランス)
TKO 第4ラウンド
×挑戦者 アナイ・エステル・サンチェス(アルゼンチン)
マイヴァ・アマドゥーシェ選手がTKOで同王座の2度目の防衛に成功。

この試合までの両選手の戦績は以下のようになります。
マイヴァ・アマドゥーシェ(フランス)17戦16勝1敗13KO
アナイ・エステル・サンチェス(アルゼンチン)17戦15勝2敗7KO

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コメント

  1. g1j2p5i5 より:

    >無名のわけわからない相手を連れてきて「指名挑戦者」だと言い張る日本の女子ボクシングとは全然違います。

    黒木、古川にもう一人   世界王者の若手組が当初予定の8月開催もムリ・・・

    諸事情があるんでしょうが 「赤信号皆で渡れば怖くない」的発想?が気に入らないです笑
    やる気のカケラも見えてこないですね・・・

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