Boxing
2010年8月20日(金) アルゼンチン フォルモサ市
WBCスーパーバンタム級タイトルマッチ 10回戦
○王者 マルセラ・アクーニャ(アルゼンチン)
TKO 10回1分19秒
×挑戦者 ロシレーテ・ドス・サントス(メキシコ)
マルセラ・アクーニャ選手がTKOで王座防衛
アクーニャ vs ドス・サントス 4~8ラウンド(ヒョウ柄のトランクスがアクーニャ選手)
WBCスーパーバンタム級王者のマルセラ・アクーニャ選手(アルゼンチン)が、ロシレーテ・ドス・サントス選手(メキシコ)を挑戦者に迎えての防衛戦は、TKOで王者アクーニャ選手が勝利しました。
アクーニャ選手はペロン党の議員として当選後、ボクシングと政治活動の両立に悩み、前回の防衛戦では地力の違いでベルトを守ったものの終盤にはスタミナの低下が明らかになるなど「二足のわらじ」の限界を露呈していました。
今回はこのところ9連勝中のWBCバンタム級6位、ロシレーテ・ドス・サントス選手を相手に、王者アクーニャ選手がどのような試合を見せるのかが注目されていましたが、初回からアクーニャ選手が強烈な左右のストレートで挑戦者にプレスをかけ、そのまま終盤まで押し切って最終回にレフリーストップをもぎ取る完勝。
動画で見るパンチのキレと迫力は抜群で、フットワークも最後まで健在。腫れ上がった顔面を鼻と口からの流血に染めた挑戦者と対照的にアクーニャ選手はほとんど無傷できれいな顔。この階級では間違いなく世界最強と言える見事なボクシング。王者アクーニャ選手の完全復活です。
しかし、王者は「ますますわたしは政治活動に興味が深まり、ボクシングとの両立は無理になってきました。今後は市民団体や社会活動に力を注ぎます。」と引退を表明。
防衛したばかりのWBCスーパーバンタム級タイトルは返上となったようです。
アクーニャ選手は今後ノンタイトルを一試合おこない、その試合でリングに別れを告げるとのこと。
この試合の結果、両者の戦績は以下のようになります。
WBCスーパーバンタム級王者[返上]
マルセラ・エリアナ・アクーニャ(アルゼンチン) 40戦35勝5敗17KO
ロシレーテ・ドス・サントス(メキシコ) 26戦21勝5敗13KO
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