Boxing
2010年12月15日(水) 後楽園ホール
GLegend 3
ミニフライ級4回戦
斎藤ちなつ(大橋)赤
VS
久保真由美(KG大和)青
1回 斉藤選手はリーチに恵まれパワーも充分で、威力がありそうなパンチを打つ選手。ジャブの手数も多め。
しかし久保選手は臆することなく深く踏み込んでスピードとタイミングのパンチで対抗。自然な流れで右構えから左構えにスイッチしながら良く動きます。
2回 このラウンドも軽快なパンチを放つ久保選手。斉藤選手はなかなかいいジャブを打ちますが久保選手はほとんどもらうことなくカウンターを返し、きれいなワンツーを決めます。
3回 相変わらず素晴らしい距離感覚の久保選手。ジャブの差し合いでもほとんど打ち勝っています(上と同じように見えますが久保選手がスイッチしています)。相手の右をかいくぐってのストレートも命中させて優勢。
4回 斉藤選手は力強いワンツーとともに出てきますが、久保選手は右に左に自由にスイッチしながら相手のタイミングをはずします。両者とも決定的な場面は作れなかったものの久保選手がうまく立ち回っていたラウンドでした。
ミニフライ級4回戦
○斎藤ちなつ(大橋)
判定3-0
×久保真由美(KG大和)
ユナニマスデシジョンで斎藤ちなつ選手の勝利。
(39-37、39-38、39-37)
上記の結果により両選手の戦績は以下のようになります。
斎藤ちなつ さいとうちなつ(大橋)1戦1勝
久保真由美 くぼまゆみ(KG大和)12戦2勝9敗1分
(戦績はJBC認可以前からの通算)
関連記事 GLegend3 結果 藤岡奈穂子 vs 柴田直子、宮尾綾香 vs 小林悠梨、石川範子 vs カイ・ジョンソン ほか
コメント
この試合は、石川VSジョンソンとは逆パターンで、斉藤選手の手数とアグレッシブポイントが評価されましたね。
機械が採点するのではなく、人間が採点するわけですから、ジャッジによって違う結果になるという事でしょう。
この試合は、斉藤勝利、久保勝利、ドローのどれになってもおかしくない試合だったと思いますね。
私は38-38でイーブンとみました
採点の付け方は、本当に人それぞれだからね。決定打が無くても手数で見るのかそれか手数が少なくても決定打で見るか、攻撃型かアウトボクシングか本当に人それぞれだからね。まあ、バスケスvs六車戦の様に六車優勢でも六車の腫れた顔が嫌いだからって、バスケスにポイント付けるジャッジも困るが。
ボクシングの現状を見ると本当に採点の基準は振れ幅が大きいようですね。
ファンの立場としてはボクシングの見方はいろいろあっても良いと思うし、それがボクシングの奥の深さなんですが、命を削って勝ち負けを争う選手の立場からは「採点基準がいろいろ」なのはとても受け入れがたいでしょう。
一般的に採点の基準としては 1ダメージを相手に与えた度合い 2アグレッシブ 3主導権 となるようです。
しかし2の「アグレッシブ = 効果的な攻撃」というものの規定があいまいで、人によっては手数だったり、自分から飛び込んでいく姿勢だったりするようです。
QRはアグレッシブとは(ナックル部分での)ヒット数と考えています。ヒットしていない手数は攻撃の失敗あるいは相手のディフェンスの成功なのですから「効果的な攻撃」にはカウントしません。
ヒットを目的としない捨てパンチは主導権の要素ではあってもアグレッシブではないと考えます。
というわけでQRの記事では1「ダメージを与えている」2「ヒット数がより多い」3「主導権を握っている」の順で選手の優勢を判断しています。