Boxing
2011年5月17日(火) 後楽園ホール
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 天海ツナミ(山木)
VS
挑戦者 ペットサイルーン・ルークサイゴンディン(タイ)
いままでは「ツナミちゃん頑張って」というような女性の声援が多かったチャンピオンですが、今回はそれに加えて「ツナミ行け!」という男性の声も多く飛ぶようになり、一般のボクシングファンの間に急速にツナミ支持が広がってきていることが分かります。
第1ラウンド 挑戦者のペットサイルーン選手はタイ選手にありがちなヤミクモに左右を振り回すタイプではなくて、地道にジャブを打ってからワンツーを出してくるマトモな選手。ツナミ選手はこれを柔らかい動きでかわしてみせます。
ラウンド後半にペットサイルーン選手の左がツナミ選手の顔面にヒット。
これにツナミ選手はワンツー、ボディーでお返し。これが効いてペットサイルーン選手が下がりはじめたところでラウンド終了。
第2ラウンド 果敢に攻めてくる挑戦者を鋭い左で迎え撃つツナミ選手。ペットサイルーン選手の表情に警戒の色が出てきます。
開始1分、挑戦者の連打をやり過ごした王者はシャープなアッパーカットを一撃。
連打で圧力をかけてコーナーに追い込んだ王者は高速の左フック。すると挑戦者はストンとその場にダウン。鮮やかなパンチです。
さらにロープに追いつめて百裂拳ラッシュ。勝負を決めにいきます。しかし、ここでラウンド終了のゴング。
第3ラウンド まだまだ勝負をあきらめない挑戦者は戦闘意欲充分。
しかし、王者は切れ味鋭いパンチをさまざまな角度から矢継ぎ早に放ち、確実に挑戦者を崩していきます。
そして1分25秒、ツナミ選手の高速ラッシュが始まると、レフリーが割って入って試合をストップ。TKOで防衛戦は決着がつきました。
いつもながらのパンチのキレ、破壊力に加えて、今回は勝負の瞬間にたたみかける火力の集中度が目を引きました。あの高速連打は今後のツナミ選手の大きな武器になるでしょう。
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 天海ツナミ(山木)
3回TKO
挑戦者 ペットサイルーン・ルークサイゴンディン(タイ)
天海ツナミ選手のTKO勝利。4度目の防衛に成功。
(2回にペットサイルーン・ルークサイゴンディン選手ダウン1)
カメラマンの要求にこたえて勝ちポーズをとるツナミ選手の背後ではサッカーボールの用意が始まります。
そして会場へのサッカーボールプレゼントがスタート。ツナミ選手がリフティングしながらひとつひとつ客席に蹴り込むのです。
ふつうなら「どうして後楽園でサッカーボール?」となりそうなものですが、今日のお客さんたちはツナミ選手とツバサ選手のサッカーつながりをよく知っています。そして「こっち、こっち」と言いながらこのイベントに好反応。素晴らしい大会となりました。
この結果、両選手の戦績は以下のようになります。
WBAスーパーフライ級チャンピオン
天海ツナミ(山木)21戦18勝3敗7KO
ペットサイルーン・ルークサイゴンディン(タイ)24戦13勝11敗
(戦績はJBC公認以前からの通算)
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