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決裂から一転して和解 マルコス vs アクーニャ新旧王者対決が実現 WBAスーパーバンタム級タイトルマッチ ボクシング女子

 Boxing

マルコス vs アクーニャ2013年1月25日(金) アルゼンチン メンドーサ

WBAスーパーバンタム級タイトルマッチ 10回戦
王者 ジェシカ・マルコス(アルゼンチン)
VS
挑戦者 マルセラ・アクーニャ(アルゼンチン)

 22戦無敗のWBAスーパーバンタム級王者ジェシカ・マルコス選手(アルゼンチン)の初防衛戦が今月25日におこなわれます。

 挑戦者はこのベルトの初代王者で過去に5回の防衛を記録しているアルゼンチンボクシング界のカリスマ『ティグレッサ(雌虎)』マルセラ・アクーニャ選手(アルゼンチン)。

 このふたりの対決は一旦正式に決定したあと、プロモーターサイドがファイトマネーの減額などの条件変更を言い出し、アクーニャ選手陣営がこれに反発して今回のタイトル挑戦を白紙撤回していました。

 しかし、水面下では交渉が続いていたようで、数日前に関係者がそろった記者会見の場で両陣営の和解と試合の正式決定がアナウンスされたものです。
試合の決定を伝える地元のウェブサイト

 アクーニャ選手は最高の人気を保ったまま政界進出のためにボクシングを引退した偉大な選手ですが、いまだ彼女をしのぐスーパースターが育っていない現状から、昨年、再びリングに呼び戻されたという形になっています。アルゼンチンのボクシング界としてはアクーニャ選手が再びリングに出てくれている今のうちに若手のスター候補ジェシカ・マルコス選手と試合を組んでその人気を分けてもらいたいというのが本音でしょう。

 12月のノンタイトル戦でカロリーナ・ドゥエル選手(アルゼンチン)をちょっとあやしい判定で勝たせたのも、いつ再びいなくなるか分らないアクーニャ選手よりも現役王者のドゥエル選手のほうを大切にしたい業界の意向があったように思います。

 ひとりのスーパースターが去るときに次のスターにその人気を引き継いでもらいたいというのは業界にとっては切実な願いだとは思いますが、それは現実には大変に難易度の高い問題です。

 実際、過去の例を見ると事実上ほとんど不可能なことがわかります。業界がジタバタしても意味がありませんし、かえって逆効果のこともあります。

 モハメド・アリ選手やマイク・タイソン選手が去ったあとに、彼らに勝った選手が人気が出たかというとそんなことはありませんでした。スーパースターとそれ以外の選手には何か決定的な違いがあり、それは単に勝ち負けでは説明の付かないものだと思います。

 幸いなことに、アルゼンチンにはジェシカ・ボップ選手やエリカ・ファリアス選手など、アクーニャ選手には現在は及ばないまでも、すでにかなりの人気を持っている選手が何人もいます。ですから、ここは業界の人たちはあせって余計なことはしないで、後続の選手たちを信じて黙って見ているほうがいいと思うのです。スターというのは結局はファンが作り上げるものですから。

 さて、マルコス vs アクーニャ戦ですが、アクーニャ選手は「前の試合(12月の試合)は50%の力しか出せなかったけど、今回は仕上がりもいいから大丈夫。このベルトはもともと私のものなんだから返してもらうわ。」と必勝を宣言。マルコス選手は「ベルトをうちに持って帰れるようにベストを尽くすだけ。」と謙虚ながらも王者の決意を語りました。

 なお、今回のタイトルマッチにはマルコス選手の持っているWBAとWBOの二本のベルトのうちWBAのみがかけられる予定になっています。

WBA/WBO2団体統一スーパーバンタム級王者
ジェシカ・マルコス(アルゼンチン)22戦21勝1分7KO

元WBA/WBC/WIBAスーパーバンタム級王者
元WIBAフェザー級王者
マルセラ・エリアナ・アクーニャ(アルゼンチン)43戦37勝6敗17KO

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