観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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AKB 峯岸みなみ丸坊主事件に思う

 ボクシングや格闘技のイベントの休憩時間には新人アイドルがリングに上がって歌ったり踊ったりすることがありますね。一生懸命な姿を見ていると選手だけじゃなく、そういうタレントさんたちにもガンバレっていう気持ちになったりします。

 残念ながらAKB48は格闘技のイベントで見たことがないのでよく知らないし、顔と名前が一致するのはほんの数人。その数人の中に峯岸みなみさんはいました。髪の毛が長くてあどけない笑顔のイメージだったので、彼女の涙の丸坊主は驚き。

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 まず思ったことは「止める人はいないの?」「どうしてこんな映像が出るの?」ということです。

 むかし、格闘技の某女子選手が撮影の仕事が入っているのにその直前に髪の毛をバッサリ切って現場の人をあわてさせたことがあります。本人は単なる気分転換だったのでしょうが、オファーしているほうは長い髪の毛のイメージを前提にしてたわけで、きっと困ったことでしょう(笑)。

 格闘技選手の場合はちゃんとマネージャーが付いていないことが普通ですし、いたとしてもスケジュールやインフォメーションのコントロールが主な仕事ですから、見た目のイメージにまでスタッフが気を使うことはないのでこんなことも起こります。

 でも、AKB48は格闘家じゃなくてイメージ商売のアイドル。そのイメージをぶち壊すような丸坊主になることを誰も止められず、さらにその画像を流してしまうとは・・・、スタッフは何をやっているのでしょう?

 アイドルにとって大事なのは可愛いイメージ、にこやかなイメージ、明るいイメージですよね。それを壊してしまったら何も残らないじゃないですか?

 愛とか恋とかを毎日歌わせながら、その一方ではそれを奪うわけです。なんという裏返しの世界でしょう。

 時を同じくして、アマチュアスポーツ界では体罰が問題になっています。柔道界のトップの指導者が女子選手にヒドイ体罰を与えていたことが明るみに出て責任を取らされました。正直言ってこの件には意外性はありません。日本のスポーツ教育の現場では暴力はそんなに珍しいものではないからです。

 大昔、ハワイから来日したトレーナーのエディ・タウンゼントさんは選手を竹刀で打ちながら指導する日本のボクシングジムの光景に驚いて「選手を叩くのいけない」「ハートのラブで教える」と言ってガッツ石松選手、柴田国明選手、井岡弘樹選手など6人もの世界チャンピオンを体罰無しで育てました。そして、ボクシング界の暴力主義は減りましたが、柔道界ではそのような人がいなかったのです。

 教えたとおりに出来ないと罵倒され、殴られ、鼻や口から血を流しながら練習を続ける柔道。骨折などの怪我でも練習を休めずに症状を悪化させる選手。そういうことが女子でもある世界。そういう話はたくさん聞きました。

 そして、似たような暴力的で非科学的な指導をするジム/道場は柔道以外にもあるのです。格闘家にとっては試合以外でのダメージを極力受けないようにすることがとても大事なことなのですが… 。

 練習や指導で殴られたり怪我をしてダメージが残れば、それはスポーツ選手の寿命を縮めます。特に格闘系ならばその影響は直接的に試合に出る恐れがあります。

 アイドル商売なのに大事なアイドルを簡単に壊してしまうAKBを見て、大事な選手に暴力を加える日本のスポーツ界を連想した人はたくさんいるでしょう。

 エディ・タウンゼントさんは1988年に亡くなりましたが「生まれ変わったらまたボクシングをやる」と言っていたそうです。エディさんにもう一度日本に来てほしいです。日本には「ハートのラブ」が足りないのです。

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