しばらく前から週刊誌やテレビ、それからインターネットなどでも「中国野菜」と「危険」という言葉はセットのように使われています。
それが本当だとしてもわたしたち日本人は中国旅行にでも行かない限り、中国で流通している野菜を食べる機会はありません。
「日本にいても中国からの輸入野菜があぶないだろう」って?
それはそうなんですが、輸入野菜はチェックされているはずですよね。
日本には*厚生労働省という国民の健康を守る役所があって、そこが輸入食品の安全性の確保を仕事にしています。そして、規定以上に汚染されている野菜は廃棄されたり、あるいは食料以外での消費に転用になって、日本国民の口には入らないことになっています。
ですから、いま、「中国野菜があぶない、食べるな」と言っている人たちは「厚生労働省の仕事は信じられない、信じるな」と言っているのと同じです。
ここでもうひとつの心配が出てきます。福島原発の放射能で汚染された食品にも同じことが言えないか?ということです。
なぜなら、国内の放射能汚染のおそれのある食品の対策も厚生労働省が受け持っているからです。
結論を言えば、中国の農薬汚染された野菜が国内に出回っている可能性は否定出来ませんし、国内の放射能汚染食品も同じです。
中国の農薬野菜が流通しているのは厚生労働省の指導やチェックが甘いから。常識で考えて、その同じ厚生労働省が国内の食品の放射能汚染はきちんと管理しているとはならないからです。
原発事故をもう忘れかけている人もいるでしょう。でも、農地や山林などの放射能汚染は基本的に除去することは出来ません。事故後数年ではほとんど変わらないか、逆に濃縮されてひどくなるものです。
チェルノブイリ事故から20数年がたつヨーロッパでもいまだに放射能汚染で食べられない食品はたくさんあります。福島原発の事故からまだ2年。安心なんてとても出来る状況ではありません。
中国の野菜が気になる人は原発の食品汚染も同じだということを忘れないで下さい。自分の健康に気を付け、自分で自分を守って下さい。
日本人は自分自身を大事にするべきです。日本には日本人が必要なのです。
*厚生労働省の指導とガイドラインのもとで港などの検疫所が輸入野菜の検査、地方自治体が国内野菜などの放射能検査をしています。
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