Boxing
2013年11月13日(水) 東京 後楽園ホール
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 山口直子 やまぐちなおこ(白井具志堅)
VS
挑戦者 藤岡奈穂子 ふじおかなおこ(竹原&畑山)
WBAスーパーフライ級王者山口直子選手の3度目の防衛戦が発表されました。挑戦者はなんとWBCミニフライ級王者の藤岡奈穂子選手です。
現役王者同士の一騎打ちということも驚きですが、3階級も離れている二人がここで接点を持つことなど考えもしませんでした。
両選手とも非常に高いスキルと決定力をそなえた名選手なだけに、試合そのものは白熱した好勝負が予想されます。
しかし、残念なのは、これは日本人同士の王座の潰し合いであることです。
藤岡選手は自身の保持するWBCミニフライ級の防衛戦をしないでこのタイトルマッチに臨むので、常識的に考えて、勝っても負けてもWBCミニフライ級は剥奪でしょう。ということは、どんな試合結果になろうとも(どちらが勝っても引き分けでも)、二人の日本人王者が戦って、残るのは一人の日本人王者ということです。
外国人選手と試合が組めずに日本人同士の対戦になってしまう理由は、簡単に言うと「日本のボクシング界が海外からは魅力的に見えない」「日本のボクシング界が海外との交渉力を持っていない」ということなんでしょうが、ファンの立場からはこの現状は非常に悲しいです。
同じ階級に日本人王者がいても統一戦をしなかったり、その一方では、違う階級なのに潰し合ったり、日本のボクシング界は理屈が通らないことばかり。なんともスッキリしない話です。
WBAスーパーフライ級チャンピオン
山口直子 やまぐちなおこ(白井具志堅)28戦22勝3敗3分18KO
WBCミニフライ級チャンピオン
藤岡奈穂子 ふじおかなおこ(竹原&畑山)10戦10勝6KO
(戦績はJBC公認以前からの通算)
*日時 2013年11月13日(水)開場17:30 開始18:00
*場所 東京 後楽園ホール
*料金 SRS席 20000円 RS席 15000円 A席 10000円 B席 6000円 自由席4000円
*問合せ 白井具志堅スポーツジム 03-5377-5535
当ブログのイベント告知は正式のものではありません。
イベントの内容、日時、場所、料金については必ず主催者にお問い合わせください。
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コメント
山口直子について一言。ファンが見たいのは、強い外国人との防衛戦か、ツナミとのラバーマッチですよね。なぜ3階級も下の王者を連れてくるのか?勝負にならんでしょう。興味が失せます。
今晩わ 噂されてた好カードではありますが・・・お気持ちは充分察します
藤岡はWBC王座を返上する方向で 名誉や(返上前の)暫定王座の設置は心配ご無用とのことです 勝者はどんな形でも 悪名高きベルムデス(もしくはその時点での暫定王座)に挑むそうです どうせなら2人とも返上してWBO決定戦をした方が早いし A、Cの呪縛から逃れるんですが笑
好試合を期待するとともに 今度こそ(何回目?笑)ファンが納得する そしてわかりやすい過程を心掛けて欲しいですね笑 両陣営とも「ファンが第一」と仰ってたのは幸いです
翌14日には同じくホールで 柴田がIBF決定戦に挑む?そうですが連チャンとは珍しいですね
興味が失せますに一言。
藤岡選手の試合を観たことがあってのコメントでしょうか?
彼女のパンチ力とスピードは他の選手を毎試合圧倒しており、戦績にもあらわれているように10戦全勝6KOと素晴らしい選手です!
もし、まだ藤岡選手の試合を観たことがない方がいたら、ぜひ生で試合を観て欲しいです!
三階級下だとかそういう判断で観ないでいただきたい!
>miklikovさん
おっしゃるとおりで、山口選手と強豪外国人か同級の日本人との試合を見たいですね。
しかし、藤岡選手ならいい試合にはなると思います。三階級の差は確かに常識的には大きすぎますが。
>g1j2p5i5さん
情報ありがとうございます。藤岡選手は返上の方針ですか。スーパーフライに転級ってことでしょうかね。
二人とも返上してWBOでやり直すのはグッドアイディアですね!(笑)
WBAもWBCも腐ってますから。
柴田選手の試合は決まっているようですから、正式発表を待ちましょう。
>陽一郎さま
横から口をはさむ失礼をお許しください。
miklikovさんのコメントは三階級の差を常識的にとらえておっしゃってると思うんですよ。
確かに藤岡選手はスピード、パワー、それとパンチの正確性もピカイチで、素晴らしい選手です。
しかし、ボクシングではあまりに体重差のある試合は認められませんから、山口選手へ挑戦するには藤岡選手も相手と同程度の体重まで増量する必要があります。
普通に判断して、三階級分体重を増やせばスピードは落ちるはずですし、上の階級ではパワーも通じなくなる傾向があります。一般論としてですが。
つまり、miklikovさんはミニフライ級の藤岡選手に対して言っているのではなくてスーパーフライ級に増量した藤岡選手を仮定して言ってるのでしょう。
三階級上に挑戦するということに対して「すごいなあ」と思う人もいれば「無意味」と思う人もいるのは仕方のないことだと思います。これは価値観の問題ですから。今回のマッチメークにはいろいろと意見が分かれるでしょう。
今晩わ 女子計量には特例もあり そのせいか男ボクと比べると 飛び級での挑戦・対戦が多い印象があります まあ日本ではあまり聞かないし 知られてないのでは 最近では試合寸前まで対戦ウェートが決まらなかったツナミが あっけらかんとしてたのが印象的でしたね笑 かくいう俺もQRさんのブログで知りました笑
女子で転級が多いのは単純に選手層が薄いためかなと思います。
2階級以上落とすのは健康管理上肯定出来ませんが、上げるのは選手の自由なのではないでしょうか。
計量特例というのは「女子はホルモン周期の影響で減量がうまく行かない場合を考慮して1ポンド(454グラム)以内の超過なら相手の了承のある場合は計量合格とする」というWBCさん発表のアレのことですね。
しかし、正式にこんな規定があるのかどうか疑わしいという気がしています。この特例で救済され、本来は計量失格ながら適格判断になったのはマリアナ・フアレス選手が知られているだけで、あとは話題になったこともありませんので。もしかしたら「フアレス特例」なのではないでしょうか。
命を削る思いで最後の100グラムを落とす選手がたくさんいる一方で、数百グラムの超過を特例OKしてしまう団体がWBCさんです。
本当に腐ってます。
今日わ 少し勘違いしてたようですね 申し訳ないです ただ これも以前 言ったと思うんですが男と比べて 減量苦によるタイトル返上や失敗による剥奪といった声が全く?聞こえてこないのはホントに立派だと思います まあファレスを除いては笑
藤岡選手は威力スピード技術や駆け引きの出来るまれに見る強力な選手です。藤岡選手には海外の強い選手との防衛戦をやって欲しかった。藤岡選手が返上した階級の世界タイトルを、次に誰が取りに行くのか・・・この辺りに、所属ジムの真の狙いがあるのではないかと疑いたくなる。山口選手も素晴らしい選手で「女・子供」と言われている女子ボクサーの域を超越している真のボクサー。無理な体重の増減を二人に強いた結果、勝敗を決しても、負けた選手に次の妥当な階級での活路があることを願わずにはいられない。どちらも消えて欲しくない名選手です!