KickBoxing MuayThai ShootBoxing
2013年 クイーン・オブ・ザ・リング キック&ムエタイ部門 各賞の発表です。まず、ことし一年を楽しませてくれた選手の皆さんへの感謝の気持ちをここに表します。素晴らしい試合をありがとうございました。
なお、この賞はこの1年にQRスタッフの耳や目に入った試合からQRスタッフの主観で決定されたものであり、キック/ムエタイ女子全体を反映するものではないことをあらかじめお断りします。
★ベストファイト
テップサー VS リトルタイガー[9月15日WPMFピン級タイトルマッチ]
リトルタイガー選手のベストバウト。アグレッシブに走り抜けた壮快な試合でした。参考記事
★ブライテストホープ
キラッ☆Chihiro(魁塾)
★殊勲賞 二名
いつか(新宿レフティー)
過去に何度かタイトル戦のチャンスがあっても目の前でベルトを逃し、ビッグマッチに抜擢されるも黒星、と苦難続きだったいつか選手が、なんども王座を経験しているベテランのグレイシャア亜紀選手(フォルティス渋谷)と激突した試合は、ファンもいつか選手も異様なハイテンション。そしてついに訪れた戴冠の瞬間は感動の場面でした。参考記事
島津悦子(KICK BOX)
アウェイでのトーナメントに日本人選手が単身で乗り込んで大暴れ。地元のスター選手をくだして優勝というあまりにも素晴らしいストーリー。これは掛け値なしの大殊勲。ショックのためか地元の関係者さんが誰も動画を公開してくれないのが困りものです(笑)。参考記事
★敢闘賞
紅絹(フォルティス渋谷)
J-GIRLSミニフライ級王者でありながら、ことしはムエタイにシュートボクシングにと全方位の活躍。若手選手への壁となりながら、自分自身もさまざまなルールにチャレンジする多忙な一年でした。参考記事
★技能賞
RENA(及川道場)
★最優秀来日選手
テップサー・ソーテップジャルン(タイ)
テップサー選手は今年の日本のムエタイを揺さぶりました。7月にはちはる選手から王座を奪い、9月のリトルタイガー戦には負けましたが10月の再戦で雪辱しています。日本選手にとっては厄介な存在ですね。参考記事
★ベストKO賞
ティファニー・ヴァン・ズースト(アメリカ)[1月25日対アレクシス・ルーファス戦]
ベテランのマルチタイトルホルダーとして揺るぎない評価のあるアレクシス・ルーファス選手を激戦の末にKOでくだしたティファニー・ヴァン・ズースト選手。コンパクトなハイキックからのパンチの追撃は、まさに打撃系の理想の勝ち方ですね。かっこいいです。参考記事
★ファイター・オブ・ザ・イヤー
リトルタイガー(Team.Tiger/WSRフェアテックス三ノ輪)
ファイターなら戦うことが使命。しかし、ひとつひとつを勝った負けたと言うだけでは、その場限りの興奮を提供するだけで、より大きな、より深い人間的なドラマを見せることにはなりません。時々ではなく継続的に試合をこなし、より多くのお客を感動させてこそがプロフェッショナルというもの。
プロのリングはひとつひとつがドラマであるとともに、それぞれが繋がって、さらに大きなストーリーを織り成し、大河ドラマのようになってファンを酔わせます。
本当のスターはたった一試合で作られるものではありませんし、楽勝ばかりというよりも苦戦や時には敗戦もあったほうがファンからの支持はより強くなるでしょう。
その意味で日本のトップ選手の中で一番精力的に試合をこなし、ファンを熱く揺さぶっているのがリトルタイガー選手です。彼女は疑いなくトップクラスの世界王者ですが、それでも時おり取りこぼしがあるのはアウェイのリングもいとわずに強い相手と戦っているから。王者と呼ばれるようになっても挑戦する心を忘れないリトルタイガー選手は本物の戦士だと思います。
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