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第17回アジア競技大会 ボクシング女子の結果とメアリー・コム選手の伝記映画『MARY KOM』 ボクシング女子

 Boxing

2014年9月27日~10月1日 韓国 インチョン
第17回アジア競技大会

フライ級( 48~51kg)
金メダル メアリー・コム(インド)

ライト級( 57~60kg)
金メダル イン・チュンホワ(中国)

ミドル級( 69~75kg)
金メダル チャン・ウニ(北朝鮮)

 韓国のインチョンで開催された第17回アジア競技会で、ボクシング女子は9月27日から10月1日にかけて3階級がおこなわれました。各階級の優勝者は上記のとおりです。

 物議をかもしたライト級準決勝でのインチキ判定は、サリタ・デビ・ライシュラム選手(インド)の抗議行動が世界的な大反響を巻き起こし、競技を管轄するAIBAさんがどのような結論を出すのか注目されましたが「ライシュラム選手が全面的に謝罪した」という公式発表で一応の幕となりそうです。

 この件に関してAIBAさんがどう発表しようと、ライシュラム選手の抗議は世界に広く伝わったわけで、世間一般の感覚で言えば「AIBAさんの判定負け」といったところでしょう。QRはライシュラム選手の勇気ある行動を強く支持します。AIBAさんは組織としてのメンツもあるでしょうから口では何を言ってもかまいませんが、心の中では深く反省してください。そして、二度とボクシングの名誉を汚すようなインチキ判定をすることのないよう頑張りましょう。

 さて、今大会には日本女子代表として、フライ級の釘宮智子選手と、ライト級の箕輪綾子選手の2名が参加しました。

 釘宮智子選手は一回戦でカザフスタンのシェケルベコワ選手と対戦して判定で黒星を喫し敗退。その後、シェケルベコワ選手は順調に勝ち上がって銀メダルを獲得しました。

 箕輪綾子選手は一回戦でタジキスタンのチョリエワ選手と戦っている最中に肩を脱臼するアクシデントに見舞われてTKO負け。残念な結果となっています。

 ところで、いまインドでは自国のスーパースター、世界大会で優勝5回、今大会でもフライ級で金メダルのメアリー・コム選手の伝記映画『MARY KOM』が絶賛公開中。

 現役のスポーツ選手の伝記映画が作られることは非常に珍しいことですが、それだけメアリー・コム選手の存在が大きいということでしょう。上掲の動画がその予告編です。

 インドの田舎の村でどうしてもボクシングをやりたいと願う少女メアリー・コムは、周囲の無理解、父親からの大反対と戦いながらボクサーへの道を歩み、恋愛、結婚、出産、ボクシング協会との対立などの問題山積みのなか、リオオリンピックを目指してきょうも進み続ける、というストーリーのようです。

 なんというか、映像的にはかなり派手めな感じですし、地下格闘技みたいなシーンは?と思いますが、そこは娯楽映画のご愛嬌というところでしょうか(笑)。

 日本公開はまだ決まっていないようですが、是非見たい映画です。日本公開実現しますように!

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コメント

  1. daininoshu より:

    レスポンスです。

    >ところで、いまインドでは自国のスーパースター、世界大会で優勝5回、今大会でもフライ級で金メダルのメアリー・コム選手の伝記映画『MARY KOM』が絶賛公開中。

    インドがおそらくアジア一の映画産業王国のことは(※日本、韓国の目じゃない程大量の映画が製作され上映されている=ただ国外に需要があまりないのが難)知っていましたが、インドは人口の割にはサッカー同様ボクシングも盛んじゃないと聞いてたので、かなり意外でした。
    世界大会で優勝5回は初めて知りましたが、この実績があればインドであまりメジャーでない競技でもスターになれるんですね…。

  2. queens of the ring より:

    >daininoshuさん
    QRもインドのボクサーはメアリー・コム選手ぐらいしか知りませんでした。とにかくスゴイ実績の持ち主なので、インドと言えば彼女のイメージというか。
    今回の事件でデビ選手の名前も覚えましたが、あの試合がちゃんとした判定であればデビ選手も決勝に行けたわけで、もしかしたら2階級そろってインドが金メダルだったかもしれませんね。

  3. 徳兵衛 より:

    動画再生500万回?!すげー

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