西洋は別にして、日本や韓国などの東洋の国では、よほど親しくならない限りは日常生活の場面では相手の名前の下に「さん」とか「氏」とかの敬称をつけますよね。
「佐藤」とか「鈴木」とか名前そのままで呼ぶのは「呼び捨て」と言ってプライベートでかなり親しい間にならないとありえないことです。
それなのにスポーツ業界では選手の名前をライターさんの多くが呼び捨てにしています。それにならってファンの人たちが書いているブログでも、選手呼び捨ては普通のことのようです。
QRでもごく初期のころはそうしていました。「スージー・ケンティキアンは・・・」みたいな感じで。
しかし、それっておかしいじゃないですか?友達でも知り合いでもない人をふつう呼び捨てにしませんよね?
まあ、ケンティキアン選手の場合は外国人ですから呼び捨てにされても親しみの表現と受け取るかもしれませんし、それ以前に、ウチのブログなんか読みませんから(笑)問題はないんですけど、日本人選手の場合はやっぱり自分たちの中にどうしても抵抗があって呼び捨てはやめようと、そういうことで、現役選手の場合は必ず「選手」をつけることにしました。引退した人の場合は、ケースバイケースで「選手」と「さん」を使い分けることに。
サイトの特徴を分析してくれるというネットサービスでウチのブログを見てもらったら、一番多い言葉は「選手」、キーワードは「選手」と出ましたけど、選手のことばかり書いてるので当然ですね。
それで・・・よそさまのことは本来言うべきではないのかもしれませんが、このブログがいつまで続くかわからないのでこの際言わせてもらいますけど、やっぱり、評論家やファンのひとたちが書いている文章で、選手を呼び捨てにしているのは、ときどき読んで不快な場合もあります。
ファンは、まあ、プロの選手にとっては「お客さん」だから、少しは(少しですよ)偉そうにしてもいいかもしれませんが、ライターの人たちが上から目線で書くと違和感あります。
選手がいるからその人たちの試合を、あーだ、こーだ言ってお金をもらえる職業なのに、なんで選手に上から目線でしょうか?
もともと選手出身の評論家さんなら、現役選手は全部後輩ですから呼び捨てでも問題ないかもしれません。でも、選手経験もなく、練習したこともないようなライターさんまでが選手を無条件に呼び捨てにするのは東洋人の感覚で言ったらアウトですね。
ファンが、「今日の試合で○○は手数が少なかったなあ」と言う場合、それは「もっと手数を出す試合を見たかったなあ」という願望です。トレーナーさんが「もっと手数出せ」というのは選手に対するコーチングでしょう。
だから、ファンは入場料を払って選手を応援に行っている立場から「もっと打てよコラッ」ぐらい言いますし、選手に対しての指導的責任からトレーナーさんも厳しいことを言うでしょう。
でも、評論家やライターさんはどっちの立場でもないのですから、書き方にはある程度の注意と常識が要りますよね。
ライターさんと選手ではどちらが立場が上とか下とかいうのはありません。
でも、ふだんから選手を呼び捨てにしていると立場を勘違いしちゃう人もいるかもしれませんね。時々は敬称ぐらいつけてもバチは当たらないと思うんですけどね。
関連記事 一般の格闘技ファンのための100の大事なことがら その1 選手のプロフィールは鵜呑みにしない
関連記事 一般の格闘技ファンのための100の大事なことがら その2 「美人」と言われて得した選手はいない
関連記事 一般の格闘技ファンのための100の大事なことがら その3 ミリオンダラー・ベイビー(ファイトマネー100万ドルの女子ボクサー)は実在した
関連記事 一般の格闘技ファンのための100の大事なことがら その4 ムエタイの強さと貧乏は無関係 スポ根、ハングリー信仰の無意味
コメント
明らかに偉そうな奴いるよな。
一番偉いのは現役のやつであって元選手や素人はそれ以上じゃないんだけどな。
次元さんは選手には謙虚ですよね(笑)
おれはだれにでも謙虚
私も賛成ですね。知らない人に呼び捨てにされると気分が悪くなりますよね。
元プロ野球選手の石毛選手もファンの子供に呼び捨てにされると「石毛じゃないだろう。石毛選手だろう。」と注意していたと聞きました。
>yasimaさん
そうですよね。なんで呼び捨てなんでしょうね。