Boxing
2015年9月26日(土)オーストリア ウィーナー・ノイドルフ
GBU/WIBFスーパーフライ級タイトルマッチ
IBOスーパーフライ級王座決定戦
エヴァ・ヴォラベルガー(オーストリア)
VS
ティーラポン・パンニミット(タイ)
9月26日にオーストリアで『HEROES FIGHT NIGHT』というイベントが開かれました。これはキックボクシングとムエタイとボクシングの合同イベントで、海外では珍しくはないものですが、日本ではJBCさんがほかの格闘技とは絶対に接触しない路線にこだわっているために実現は不可能な企画です。
また、海外のボクサーはタトゥーがあっても活動になんの制約もありませんが、日本ではJBCさんがあーだこーだ言って来るので、ここでご紹介するエヴァ・ヴォラベルガー選手のような人がリングに上がるのは難しいでしょう。
エヴァ・ヴォラベルガー選手はWIBFなどの日本ではなじみのない団体のフライ級タイトルを獲得した後、階級を上げてGBUとWIBFのスーパーフライ級の王者となり、今回はその初防衛戦でした。
挑戦者は小関桃選手のカマセ挑戦者として来日経験のあるティーラポン・パンニミット選手。相変わらずただ突っ込んで来るだけの単調ファイトで、殴られるだけ殴られて8ラウンドにレフリーストップ負け。
こんな選手でもヨーロッパのリングに呼ばれるのは、ひとつにはティーラポン選手の過去20勝という戦績が理由ですが、詳しく見るとその大部分が無名の選手を相手にした6回戦の勝ち星で、決して一流ボクサーではありません。実際、ティーラポン選手は10回戦ボクサーとなって何年にもなるのに、ここ数試合にもデビュー戦の選手を相手にして勝ち星をかせいでいます。20勝という数字はそのような水増しの結果です。
また、JBCさんが特定4団体以外との接触にいい顔をしないので、それ以外の団体のタイトルを持つヨーロッパのボクサーは、日本人を呼ぼうにも呼べず、そのかわりとしてタイや韓国の選手が呼ばれるのです。
日本のボクシング業界はこのように閉鎖的なところですが、そのおかげで得をしている人もいるのでしょう。選手やファンには損な話ですが。
GBU/WIBFスーパーフライ級タイトルマッチ
IBOスーパーフライ級王座決定戦
○エヴァ・ヴォラベルガー(オーストリア)
TKO 第8ラウンド
×ティーラポン・パンニミット(タイ)
エヴァ・ヴォラベルガー選手のTKO勝利
GBU/WIBF/IBOスーパーフライ級王者
エヴァ・ヴォラベルガー(オーストリア)24戦20勝4敗10KO
ティーラポン・パンニミット(タイ)29戦20勝9敗5KO
コメント
なるほど パク・ジヒョン 山田とWBO王座を争ったホン・スユン タイのサムソン アニヤ・セキ選手なんかは今後 日本人選手との対戦 難しそう?ですね
タトゥー規制は好き嫌いがあるとはいえ 世界が認めてるんだから日本もWIBA IFBA WIBF・GBUくらいは認めるべきでしょうね
そういえば 藤岡の相手ユ・ヒジョン選手は WIBF王座が剥or返(新王者はセキ選手)されてたので笑いましたよ
UWW王座は今まで3階級で行われてて(ボクレコ笑より) 脱退したWBFedはそのまま3王者を団体王者として認定してます 問題はWIBF・GBU はたして団体王者とUWW王者をどうするのか不明です 流石に並立は混乱するので UWWの方は消滅じゃないでしょうか?