ファーチエンラーイ VS シルヴィー・フォン・デューグラス-イトゥー　打撃 VS 首相撲　ムエタイ女子

　Muay Thai

２０１６年３月１日（火）　タイ　パタヤ　フェアテックス・テープラシット・スタジアム

ムエタイ　４８kg
ファーチエンラーイ（タイ）
ＶＳ
シルヴィー・フォン・デューグラス-イトゥー（アメリカ）

　ムエタイでは組み技が強くないと勝てません。ムエタイの組み技は「首相撲」とか「プラム」といいますが、これは地味に見えても実は非常に強力な武器です。

　普通はタイ人と白人の試合ではタイ人が首相撲、白人がパンチやキックで戦うイメージがありますが、この試合ではタイのファーチエンラーイ選手のほうが打撃、アメリカ人のシルヴィー・イトゥー選手のほうが首相撲という展開になっているのが面白いですね。

　イトゥー選手は長年タイにいて練習を重ねて完全にタイスタイルを身に付け、それを武器にタイ人に勝つようになった人です。

　もうここまで徹底して首相撲／プラムでやられちゃったら、いくら打っても蹴ってもダウンを取らない限り逆転はありません。首相撲はそこまで強い技なんです。

　で、このくらいの首相撲／プラムに対処出来るかどうかが、タイのそれぞれの階級でのトップ１０に入れるかどうかの分かれ目になると思われます。

　かつて伊藤紗弥選手はイトゥー選手のこの技でやぶれていますが、いまなら伊藤選手は当時と比べてそうとうレベルアップしています。でも、イトゥー選手のほうもレベル上がっているので、再戦したらどうなるのでしょうか？

　そして、この階級の現在のトップの実力者は誰かと言うと、ＩＭＦＡ世界王者のローマ・ルックブンミー選手（タイ）でほぼ間違いありません。この人の首相撲はもう神業（かみわざ）の域なんです。

　かつては神村エリカ選手が何度も投げられながらも豪腕パンチでぶっ倒しましたが、いまそれを出来る人はいませんし、ローマ選手も当時よりもさらに腕を上げていますので、ローマ選手が実力では頂点に立っているのです。

ムエタイ　４８kg
×ファーチエンラーイ（タイ）
判定
○シルヴィー・フォン・デューグラス-イトゥー（アメリカ）
シルヴィー・フォン・デューグラス-イトゥー選手の判定勝利
1st March 2016, at Fairtex Thepprasit Boxing Stadium, Pattaya
Faa Chiangrai Sor. Sakunthong vs Silvie von Duuglas-Ittu
Silvie von Duuglas-Ittu wins by decision

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