Boxing
2017年7月11日(火)東京 後楽園ホール
DANGAN187
WBOアトム級タイトルマッチ 10回戦
△王者 池山直 いけやまなお(フュチュール)
判定 1-1
△挑戦者 花形冴美 はながたさえみ(花形)
池山直選手がドローで同王座の6度めの防衛に成功
(96-94、94-96、95-95)
昨年6月に続き、2度目の対戦となった池山選手VS花形選手の世界タイトルマッチ。ボクシングレイズさんでのネット観戦でしたが、非常に良い内容で、両者ともにこれまでのベストバウトと思えるファイト。素晴らしいタイトル戦です。
結果は、昨年と同様に三者三様のジャッジで池山選手のドロー防衛。
しかし、この判定は無いでしょう。池山選手のクリアな勝利と思います。全10ラウンドをとおして池山選手のパンチは威力があり、ヒットも的確、最後までその攻撃は途切れませんでした。重心が乗ったその攻撃はほぼ全部がパワーパンチと呼べるもので、捨てパンチが一つも無いのはさすが池山選手と思わせました。
花形選手は各ラウンドに1度か2度はナイスパンチを当てますが、それ以上の頻度と勢いで池山選手の有効打がありましたので、普通に池山選手の勝ちだと思います。
これがもしも、両選手のパンチ力が同程度でスタイルが違っていた場合「手数を多く打ったほうが効かしているんじゃないか」とか「鮮やかなカウンターを当てたほうが効かしたんじゃないか」みたいに判断が分かれるのは理解できますが、池山選手と花形選手ではほとんど同じファイトスタイルですから、見解がズレる要素はありません。単純にパンチの威力と命中頻度で勝敗は決します。
終盤は花形選手のフォームが崩れ、パンチの力も失われていました。「有効なパンチによって、どちらが相手により深いダメージを与えたか」というJBCさんの(というか、ボクシングの)採点基準で見れば、少なくとも池山選手にはダメージはありませんでしたし、消耗していたのは花形選手ですから、どちらが勝者かは明らかです。
昨年の池原選手 VS 江畑選手のタイトルマッチの時もそうでしたが、「変な判定」が多すぎます。より若い選手の方にポイントが入りやすい傾向があるのは、より若い王者のほうが長く防衛してくれるだろうという営業上の都合なんですかね?
でも、そうはなるとは限らないのがボクシング。せっかく勝たせてあげた池原選手はそのあとすぐ辞めちゃいましたからね。変な小細工は誰のためにもならないです。
池山直 いけやまなお(フュチュール)24戦18勝(うちタイ人1)3敗3分5KO(うちタイ人1)
花形冴美 はながたさえみ(花形)23戦13勝(うちタイ人1)6敗4分7KO(うちタイ人1)
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