観客席視点からの立ち技系女子格闘技
スポンサーリンク
スポンサーリンク

後藤あゆみ VS キルティ OPBFタイトル挑戦者は3階級下の11位? 新勢力インド女子ボクシングの実力は? OPBF女子Sバンタム級防衛戦 予定 ボクシング女子

 Boxing

王者対決32017年10月7日(土)香港 コンベンション&エキシビションセンター

OPBF女子東洋太平洋スーパーバンタム級王座防衛戦
WBO女子アジアパシフィックスーパーバンタム級王座決定戦 8回戦
王者 後藤あゆみ ごとうあゆみ(ワタナベ)
VS
挑戦者 キルティ(インド)

 後藤あゆみ選手のOPBFスーパーバンタム級王座の初防衛戦の相手が発表になりました。

 同級には後藤選手以外には2人のフィリピン人選手しかいません。ひとりは以前戦ったフィリピンのキム・アクタブ選手ですので、挑戦者はもうひとりのグレテル・デ・パス選手(フィリピン)と思われましたが・・、なんと、決定した挑戦者はOPBFスーパーバンタム級ではなくてOPBFフライ級のキルティ選手(インド)。

OPBF女子フライ級 これが本当なら後藤選手は3階級下の11位の選手と戦うということです。OPBFランキング

 ワタナベジムさんの公式発表でもキルティ選手の名前が出ていますし、公式ランキングで彼女はフライ級11位となっていますので、この選手に間違いないと普通は思います

 しかし、OPBFランキングとは非常にいい加減なものでして、過去にも引退した選手がランクイン、選手の名前や階級が間違っている、同じ選手が同じ月のランキングに別の階級、別の順位の選手として2回も3回も出てくる、というデタラメな実績があります(当時のOPBF管理国は日本)。

 そんなOPBFランキングのことですので、どうせランキング自体が間違っているのだろうと思ってBoxRecさん(こちらもいい加減ですが、OPBFランキングよりはいくらか信用できます)をチェックしてみましたら、キルティ選手はいままで一度もフライ級で戦ったことがなく、バンタム級で2戦、スーパーフライ級で1戦の選手でした。

 というわけで、OPBFランキングでキルティ選手をフライ級としていることはやはり間違いでしたが、今回戦うスーパーバンタム級の選手でもないということがわかります。

 つまり、後藤あゆみ選手は正確に言えば1階級下のノーランカーと戦うわけです。

 ノーランカーとタイトルマッチってどうなの?と思う人もいるかもしれませんが、OPBF女子ではいつもの当たり前のことなので気にしないでください(笑)。

 なお、BoxRecさんや今回の大会の公式ポスターにはOPBFタイトル戦の記載は一切無く、WBO女子アジアパシフィック決定戦とだけ書いてあります。

 なので、この試合がそもそもOPBFの防衛戦ではない可能性もありますが、少なくともWBO女子アジアパシフィックの決定戦ではあるようです。

 キルティ選手はBoxRecさんによれば後藤選手よりも11センチ低い身長163センチ、年齢19才のバンタム級選手。これまでの戦績は3戦3勝2KO。

 BoxRecさんのアジア関連の選手の戦績はその大部分が不正確なのですが、インドではプロボクシングが正式に始まったのが去年なので、この3戦3勝の数字はだいたい正確なものと思われます。

 まだまだ未知数の、というか、日本向けにはほぼ初公開となるインド女子プロボクシングですが、タイのアルバイトさんにたよることなく、今回ワタナベジムさんがインド選手に目を向けたことは非常に大きな進歩だと思います。

 この試合の結果や内容にかかわらず、今後、インド女子ボクシングと日本女子ボクシングが積極的に関わっていくことを願います。

[情報提供:キムラさま、ゆめさま]

後藤あゆみ ごとうあゆみ(ワタナベ)6戦6勝(うちタイ人4)4KO(うちタイ人3)
キルティ(インド)3戦3勝2KO

関連記事 インド女子ボクシングに注目 インドでチーム対抗プロボクシングリーグ戦 開催中 スーパー・ボクシング・リーグ ボクシング女子

関連記事 後藤あゆみ 香港遠征はまたまたカマセ 対戦相手はKO負け直後のタイのムエタイ選手16才 後藤あゆみ VS タイ人 ボクシング女子

関連記事 約束の地には到達 But あしたはどっちだ? 後藤あゆみ VS キム・アクタブ OPBF東洋太平洋王座決定戦 試合経過 Dangan Ladies Vol.4 ボクシング女子

にほんブログ村 格闘技ブログ ボクシングへ

コメント

  1. g1j2p5i5 より:

    後藤選手  女子では初のOPBF&WBOAP 2冠王となりました
    さて対戦相手の質はおいといて笑 今や現チャンプを 日本に招いて挑戦という形が困難になってますね   で女子ランクなしという大変ありがたいWBOのB級のイスが一つ空席という・・笑

    世界王者6人の戴冠時相手。場所は全て日本
    古川→日本人と決定戦
    小関→タイ人と決定戦で敗北  再戦で戴冠
    黒木→日本人から奪取
    藤岡→(最新)メキシカンと決定戦
    池山→比国人と決定戦
    江畑→日本人と決定戦

  2. queens of the ring より:

    >g1j2p5i5さん 非常に意味のあるコメント、そのとおりだと思います。
    後藤選手のタイトルに関しては、相手がインド選手だということを大きく評価したいと思います。インドはプロボクシングが始まってまだ一年ちょっと、そこの選手が強いわけは無いんですが、まぎれもなくボクシング選手だということで。
    タイ人のアルバイトさんと「試合」させていた今までよりも大きな進歩ですよ。素晴らしいです。

    日本人女子世界王者の戴冠相手一覧から言えることは「世界のトップと戦っていない」のひとことですね。
    でもそれはプロアマ男女全般に言えることで、日本のボクシング界全体の問題です。数十年の時間をかけてこの業界が(マスコミを含めて)そういうインチキ体質を作り上げてしまったんですよね。そこをちゃんと見つめて足元から作り直さないと、未来は無いでしょう。
    でも、いきなり世界のトップとやっても勝てるわけはないので。
    まず、タイ人バイト天国のプロの現状を「恥」だと認識しないと。話はそれからだと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク