Kun Khmer
2018年1月21日(日) カンボジア プノンペン
クン・クメール 52kg 2分5R
サム・タロス(カンボジア)赤
VS
ゲーウター(タイ)青
カンボジアの『クン・クメール』はムエタイと源流を同じくする伝統格闘技。技の体系やルールはほとんど共通するものの、判定基準はダメージ&攻撃力重視で、キックボクシングに近い価値観の格闘技といわれています。
そして、お隣のタイの選手との対抗戦はカンボジアでは大人気。
この日はカンボジアの古流武術『ボカトー』の伝承者で、MMAのリングにも上がり、クン・クメールの人気ファイターでもあるサム・タロス選手が、タイの若手実力者ゲーウター選手を招いてホームリングで激突する注目の一戦。
試合前の舞からタイとカンボジア両国の微妙に異なる伝統が感じられて非常に面白いです。大勢つめかけたお客さんの反応も上々で、熱戦の予感。
試合開始早々、サム・タロス選手がゲーウター選手を蹴り飛ばして会場は大盛り上がり。その後も、キックとパンチの波状攻撃でサム・タロス選手が主導権を握ります。
ムエタイの実力者といえども序盤から相手にペースを握られたらさすがに苦しいかと思われましたが、中盤からはゲーウター選手が得意の首相撲とヒザ蹴りで徐々に盛り返します。クン・クメールの判定基準の詳細は不明ですが、首相撲からの崩しでお客さんが反応することから見て、組み技もかなりポイントになるのでしょう。
後半、流れを五分の勝負に持ち込んだゲーウター選手が、華麗な蹴り技などでいい攻撃を見せ、ムエタイなら文句なしに判定勝ちのパターンとなりますが、アウェイで、しかも違う格闘技のリング、ゲーウター選手の勝利は無いかと思われましたが・・判定はタイのゲーウター選手の勝利。
以前にも書きましたが、カンボジアの判定って身贔屓がなくて本当にフェアだと思います。
いい試合でした!
クン・クメール 52kg 2分5R
×サム・タロス(カンボジア)赤
判定
◯ゲーウター(タイ)青
ゲーウター選手の判定勝利
21 มกราคม พ.ศ. 2561 กัมพูชา
แก้วตา ชนะคะแนน แซมทาโลอส
21 January 2018, in Cambodia
Kun Khmer 52kg 5x2min
Kaewta(Thai) won over Sam Tharoth(Cambodia) by decision.
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