Boxing?
2018年5月25日(金)東京 豊洲PIT
KICK ADDICT キックアディクト
ボクシングマッチ 55kg契約体重 特別ルール 2分3R
△高野人母美 たかのともみ(フリー)
ドロー
△吉田正子 よしだまさこ(FIGHT CHIX)
判定無しの特別ルールによりドロー
(高野選手は計量オーバーでグローブハンデあり)
昨年10月の吉田実代選手(EBISU K’s BOX)とのOPBFタイトル戦を最後に海外に渡っていた高野人母美選手(元OPBFスーパーバンタム級王者)が、今月25日に都内で行われたキックボクシング系イベントに特別参加しました。
試合はボクシング形式2分3Rで、ジャッジは置かず、KO以外はすべてドローという変則ルール。
QRはこの試合(?)は見ていませんし、結果以外の情報は持っていないので具体的なことは言うことはできませんが、このルールでMMAのベテラン選手を相手にして勝つことは、非常に難しいと思います。
なので、結果から高野選手の技量についての判断はなにも出来ないです。
この形式は高野選手の「メイウェザーVSマクレガーのような」試合をしたいとの希望で実現したと伝えられていますが、あれはマクレガー選手にアマボクシングで実績があったからギリギリ少しは意味があったわけで、生粋のMMAファイターである吉田正子選手とボクシングをしても、何か意味があるとは思いません。吉田選手に今回の対戦のための十分な準備期間があったとも思えませんし。
また、情けないのは、自分の希望を入れて用意された(と言われている)試合なのに、高野選手はその規定体重を作れなかったことです。話になりません。
それから、非常に主観的な話になりますが、わたしたちQRは変則ルールとかエキシは大嫌いです。
試合というのはいつも同じルールでやるから意味があるのであって、変則ルールでは勝っても負けても何も語るべき価値はありません。
変則とかエキシにはなーーんの意味もありません。やるだけ無駄です。
わたしたちはむかしMMAを熱心に見ていた時期がありますが(吉田正子選手の試合もたくさん見ていました)、あるときからパッタリMMAを見なくなりました。それは、日本のMMA業界にはあまりにもたくさんの変則ルール、エキシ、ルールの変更があり過ぎたからです。
それじゃあ、意味がないんですよ。
同じ団体なのに時期によって、試合によってルールがガラリと変わるなんて付いて行けません。
団体そのもののルールが、世間から見て異端であるとかは別にいいと思うんです。リングが丸いとか、ロープがないとか、それがその団体の「いつものルール」であるなら、それがいくら常識から外れていても、それはそれでいいでしょう。信念を持ってやっているのなら。
どんな競技でもルールの小さな変化はあるでしょう。しかし、基礎から大幅に変わったり、ある試合だけ違うルールだったり、というのは、そんなものはダメです。
まあ、今回の試合(?)はイベント自体がミュージシャン呼んだり、キックやったり、のバラエティショーケースみたいな感じのようなので、そのなかの余興というかプロモーションだったのでしょう。まじめに見たり語ったりするものではないですね。
というわけで、今回のことは高野選手の公式戦績にはノーカウント。
あと、この手は、今後はもうあんまり使えないと思います。
最後にもう一度言います。QRは変則ルールとエキシは大嫌いです。
詐欺商法スレスレのまぎらわしい企画をする体質が、この業界に根深くあるのが悲しいです。
高野人母美 たかのともみ(フリー)14戦11勝(うちタイ人6)3敗8KO(うちタイ人3)
吉田正子 よしだまさこ(FIGHT CHIX)
コメント