試合は最初からピョン・ボギョン選手が素晴らしい蹴りを見せて優位に立ちます。回し蹴り、サイドキック、後ろ回し蹴りのすべてが鋭く、正確性もあります。いかにもテコンドーの国らしいキッカーという感じ。
初回を取られたイ・ドギョン選手は第２ラウンドに巻き返しをはかりますが、なかなかうまく行きません。表情に余裕もありません。変化が見えたのはローブローでピョン・ボギョン選手がダメージを受けてから。運動量が少しずつ落ちていきます。しかし、イ・ドギョン選手も相変わらず空回りで、つかんでのヒザ蹴りを連発してイエローカードを受けてしまいます。
第３ラウンドになるとあきらかに動きが悪くなってしまうピョン・ボギョン選手。反対にイ・ドギョン選手は勢いが良くなり逆襲に出ます。しかし、決定機が訪れないままに最終ラウンド終了。
判定はドローで延長ラウンド。すでに体力が切れているピョン・ボギョン選手はほとんど何もできないままで試合終了。延長判定の結果はイ・ドギョン選手の勝利となりました。
試合後、ピョン・ボギョン選手陣営から本戦の採点がおかしいのではないかという抗議があり、ジャッジからは「ピョン・ボギョン選手は第１ラウンドにオーバーペースで体力を消耗し、第２ラウンドにはボディーにダメージもあった」と説明がありましたが、ピョン・ボギョン選手側は納得してないようで再戦を要求しているそうです。
ピョン・ボギョン選手は途中まですごく良かったのは事実ですし、故意かどうかは別としてローブローもあったわけですから、リマッチは妥当だと思います。ぜひ実現してほしいですね。
KTK Female Featherweight title
Do-Gyeong Lee (Korea) red vs Bo-Kyung Byeon (Korea) blue
Winner Do-Gyeong Lee by decision.
ＫＴＫ女子フェザー級（５２kg）王座決定戦 ３分３Ｒ延長１Ｒ
○イ・ドギョン（ＭＫＦ５２kg級クイーン／ＫＴＫ女子フェザー級１位／韓国）赤
延長判定 ３－０
×ピョン・ボギョン（ＫＴＫ女子フェザー級２位／韓国）青
イ・ドギョン選手の判定勝利
（本戦 ２９－２９、２９－２９、２９－２９）
（延長 １０−９、１０−９、１０−９）
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