Boxing
韓国での報道によりますと、天海ツナミ選手(山木)が、18日、韓国ソウルで行われたボクシング世界タイトルマッチで、王者キム・ウニョン選手を破り、IFBAバンタム級王者となりました。
試合は、序盤からペースをつかんだツナミ選手が優位に立ち、ボディブローの連打を浴びせると会場からは「試合を止めて」という声が飛ぶほどの一方的な展開だったようです。
キム・ウニョン選手は2006年に当時のチャンピオンテリー・クルーズ選手に挑戦し、1対2のスプリットで判定負け、その後、藤本奈月選手との2連戦を勝利し、2007年の再戦でテリー・クルーズ選手を破ってベルトを獲得していました。
韓国ヤフー!でのニュース記事のリンクを貼ります。試合写真あり。
韓国ヤフー!のニュース
以下に全文の翻訳を掲載します。
<女子ボクサー、キム・ウニョン "世界タイトルは失ったが...">
”負けたけど、リングの新しい味を感じました。少し休んで復讐戦の準備をしますよ。”
美術学校出身の『美女ボクサー』キム・ウニョン(テグ市テサン体育館所属 30)は 18日ソウル市カンソ区のヨンチョン区民体育センター特設リングで開かれた国際女子ボクサー協会(IFBA)バンタム級世界タイトルの初防衛戦(10R)でツナミ(24 日本)に 0-3(96-97 94-98 94-96)で、 審判全員一致の判定負けをした後、腫れ上がった左目を無理に見開きながら明るく笑いました。
ボクシング専門家たちは競技前からツナミの優位を予想していました。キム・ウニョンは去年 9月16日テリー・クルーズ(37 アメリカ)を破ってIFBAチャンピオンになりましたが 、8勝2敗の戦績の中でKO勝ちが一回もありません。一方、ツナミは9勝のうち5つのKO勝ちをおさめたハードパンチャー(原文ママ 実際は3KO勝ち)。ツナミの4敗(原文ママ 実際は3敗)の中には韓国で行われ試合内容は勝っていながらも韓国審判たちの愛国(?)的な判定で負けになった1敗も含まれています。
今回、ツナミは試合に備えて十分な準備をして来ました。その間、女子プロボクシングを正式と認めなかった日本が今年初めてプロテストを実施し、 ツナミは初テストに合格した後 『女子ボクシング公認後初の世界チャンピオン』の栄光を手に入れるために歯を食いしばって頑張りました。
一方、キム・ウニョンは運動が充分にできませんでした。地方在住の女子ボクサーでは世界チャンピオンになった後でも心強い後援者を見つけることができず、ファイトマネーも多くありませんでした。何年か前まではテグ市で洋服店の仕事をしていましたが、それもやめてしまったので生活は豊かではありません。
今回の防衛戦を前にして右足の膝関節痛のために病院治療を受け、試合の一ヶ月前まで、昼間にはネットカフェの店員、夜にはバーテンのバイトという生活でした。
大学ではデザインを専攻したが「ボクシングが素敵に見えて」 2003年にテサン体育館ジムに通い始めたというキム・ウニョンは、試合に負けてからも自分の選択した道を後悔する姿は見せませんでした。3回から苦しい息使いになった彼女は、4回から腹部にパンチを受けて何回もグロッギー状態に追いこまれました。9回には左目が出血がひどくなり試合が中断となったりしました。
それでもキム・ウニョンは最後まで試合を続けると言い、結局ホームリングで判定負けとなりました。しかし、彼女は、ボクシングをやめるつもりはありません。
「ツナミは本当に強くて学ぶ点が多い選手でした」「世界チャンピオンになった時にもクルーズに一度は負けましたが、再挑戦してタイトルをつかんだんです。 今度もまた準備して必ずタイトルを取り戻します」とキム・ウニョンは語りました。
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