観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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タイトルマッチの資格

 Boxing

 6月13日にアメリカで行われた女子ボクシング4大タイトルマッチはその後も反響を呼んでいるようです。

 どの試合も現在の女子戦線のトップ同士の対決で見応えがありましたが、ホリー・ホルム選手対マリー・ジョー・サンダース選手と、ミヨコ・オルシェウスキ―選手対カリーナ・モレノ選手の2試合が、本来の自分たちの階級ではなくて、その間をとった階級でおこなわれたことを見れば、女子の人気選手をそろえた大会を開くことは、かなり難しいんだなあ、ということがよく分かります。

 中間階級決戦という苦肉の策で実現した「4大タイトルマッチ」ですが、ひとむかし前には、階級があきらかに違うクリスティー・マーチン選手(ウェルター級)対レイラ・アリ選手(スーパーミドル級)なんて試合を売り物にしていたアメリカ女子ボクシング事情を思い起こせば、興行サイドの意識もちゃんと進歩しているようで、拍手を贈りたいなあと思うのです。

 なにより(本来の階級が違うとは言え、同一階級を設定して)実力者同士を戦わせようという姿勢に、タイトルマッチを認定する人の良心がうかがえます。

 「実力の証明」がない人間でも世界タイトルマッチが出来るような環境は、決して選手のために良くありません。もちろん、自分たちのようなファンが喜ぶハズもありません。だって、実力者同士の対決=タイトルマッチなんですからね。まず実力ですよ、実力。

 コネやカネの事情で組まれるタイトルマッチ?そんなものがあるとするなら、いったい誰が得をするのでしょう。だって、ボクシングを早死にさせるわけですからね。それで誰が得をしますか?ボクシングが死んだら、あなたは得をしますか?

 いまの日本で世界を口にする資格があるのは菊地奈々子選手(元WBC王者で防衛1回の実績を持ちます)と風神ライカ選手(WBC王者を倒した実績があります)ぐらいのものでしょう。誰も否定できないのはその二人だけでしょう。

 私見では、元日本王者としての実績と実力(王者に認定される前から王者としての実力がありました)からして猪崎かずみ選手が世界挑戦しても異論はありません。

 今後その資格を手にしそうな選手は何人かいるでしょう。でも、どうしてもいまやらせたいという選手は日本にはいません。まず、普通の試合でお客をうならせてください。そんな気が無いのならアマチュアでやってください。

 さて、無資格者の世界挑戦と同じぐらいにボクシングの首を締めるのは、タイトルマッチでの「疑惑の判定」です。4大タイトルマッチではすべてが判定に持ち込まれ、おおむね納得のいくジャッジが行なわれましたが、ただひとつだけ〈IBAストロー級タイトルマッチ〉のウェンディ・ロドリゲス選手対ホリー・ダナウェイ選手の一戦には、疑問の余地がありました。

 このブログで、わたしたちは「ダナウェイ選手がポイントで逃げ切って勝利か。しかし、判定はロドリゲス選手。」と書きました。海外のいくつかのサイトもこの判定に疑問を呈しました。womenboxing.comではトップページで2回にわたってダナウェイ選手側の「判定がおかしいのでリマッチを要求」という主張を載せました。試合が行なわれた地元のニューメキシコのサイトもダナウェイ選手の「私は負けていない」という言葉を載せました(newmexicoboxing.com写真が多くていいサイトです)。ダナウェイ選手は勝ちを盗まれたと書いたサイトもありました。

 言うべきことは言える環境、とても素晴らしいですね。そして、ダナウェイ選手とロドリゲス選手の再戦が実現したならもっと素晴らしいと思います。

qbar

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