MuayThai
2009年11月8日(日) 東京・ディファ有明
M-1 FAIRTEX SINGHA BEERムエタイチャレンジ2009
Yod Nak Suu vol.4
WPMF世界女子フライ級タイトルマッチ WPMFルール 2分5R
王者 サーサー・ソー・アリー(タイ)
VS
挑戦者 グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷)(J-GIRLSフライ級王者)
ラウンド1
長身を低く身構えて踊るようにリズムをとるサーサー・ソー・アリー選手と、慎重に様子をうかがうグレイシャア亜紀選手。
王者は離れた距離から牽制のローを打ち、相手が近づこうとすると前蹴り。
ラウンド2
この流れを嫌った挑戦者グレイシャア亜紀選手はクリンチを強引に振りほどきながらチャンピオンの顔面にパンチ。
ブレイクでのリスタートではハイキック。王者ペースが続きます。
ラウンド3
このラウンドもチャンピオンの首相撲、ヒザ蹴りという黄金パターン。
距離が出来るとキックとパンチのコンビネーション。挑戦者にダメージはありませんが、サーサー・ソー・アリー選手の安定した防衛戦と言える展開。
ラウンド5
最終ラウンドはグレイシャア亜紀選手の攻勢でスタート。
グレイシャア選手、ヒジ打ちで最後の反撃。チャンプの動きを止めることは出来ず、試合は判定へ。
WPMF世界女子フライ級タイトルマッチ WPMFルール 2分5R
○王者 サーサー・ソー・アリー(タイ)
判定3-0
×挑戦者 グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷)(J-GIRLSフライ級王者)
サーサー・ソー・アリー選手がWPMF世界女子フライ級タイトルを防衛。
50-49、49-48、50-49
WPMF世界フライ級タイトルマッチは王者サーサー・ソー・アリー選手が安定したファイトで見事に防衛に成功。
ポイントだけ見れば王者と挑戦者は僅差にも見えますが、これはサッカーを例にとると、結果的に1点差であってもボール支配率で大差があった試合と同じようなものです。内容的には一方的で、王者が崩れる気配はありませんでした。
むかしから、ムエタイにキックボクサーが勝つためにはムエタイのリズムにさせてはいけない、と言います。やはり似てはいるけど違う競技ですね。
それにしても、サーサー・ソー・アリー選手は15才。これからまだまだ伸びそうな予感です。このところ、キック、ムエタイのファンには楽しみな世代が出てきましたね。未来はとっても明るい気がします。
コメント
会場で見ていたんですが、ヒジありルールだとは知りませんでした。(そんな発表ありましたっけ?)
他の人のブログで、当日リングでヒジありと言われたことを知り驚きました。
タイの選手は女子でもヒジの練習や試合をこなしているから大丈夫なんでしょうけど、日本の女子選手が突然のヒジありルールを告げられて試合をするなんて、危なくないんでしょうか。
WPMF(世界プロムエタイ連盟)のタイトルマッチは男子も女子もヒジ有りです。
ウチのブログでは、9月のオーストラリアでのWPMFの記事のときに「ヒジありルール」と紹介しましたけど、今回の試合の事前記事では「WPMFルール」とだけ書いて「ヒジあり」と書かなかったのでちょっと不親切だったなあと反省しています。ごめんなさい。
*9月の記事
http://queensofthering.com/archives/50836595.html
今回の主催者さんがどういうふうに広報していたのか、挑戦者サイドがルールをちゃんと把握していたのか、ということはよくわかりません。
ご説明、ありがとうございます!
知人を通じて関係者に聞いてもらったら、事前の通知はもちろん、前日のルールミーティングではヒジなしの説明だったそうです。
神村エリカ選手のタイトルマッチの時もヒジなしルールで、開催場所が日本の場合は2分5Rヒジなし、タイでやる場合は3分5Rヒジありとのことでした。
プレスリリースも見ても、パンフレットを見ても、どこにも「ヒジあり」とは書かれていませんね。
こういうことが有耶無耶になったままなんて、素人ながら気分が悪いな。。。と思いました。
今回の試合については、わたしたちはチケットを買って会場で見ていただけなので、見た以上のことはなんにもわからないんですけど、客観的な話としてWPMF女子タイトルマッチは、タイでもオーストラリアでも2分5Rヒジありのようです。タイでやる場合は3分という話は?です。
今回のことについて、ひとつハッキリ言えるのはお客さんにちゃんとルールの説明があればこういうモヤモヤはないということです。
お客さんが分かるようにすれば関係者の人たちにも行き違いとか認識のズレとかはありえないでしょう。
これはあらゆる格闘技の団体の人にいいたいんですけど、会場に行って見てルールの説明が不足してるなあと思うことってホントに多いんですよね。
QRスタッフの感想としては、WPMFのタイトルマッチがタイやオーストラリアと同じルールでおこなわれたのは日本のムエタイの将来のために良かったということ、畑違いのリングに挑んだグレイシャア選手の勇気に感心したということ。そしてサーサー選手のファイトをこの目で見れて良かったということです。