観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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女子ボクシングと女子サッカー 女子スポーツの風景

 Boxing

 サッカー日本女子代表『なでしこジャパン』が連覇した東アジア大会は楽しかったですね。

 女子サッカーを見ていていいなあと思うのは、原則的にレフリーが女性だということです。海外ならボクシングでも女子レフリーや女子ジャッジがいますけど、日本にはいませんからね。

 どんな競技でも、女子スポーツは女子レフリーが裁くのが何かにつけていいと思うので、関係者の方たちはぜひ一度考えていただきたいと思います。

なでしこ おなじ「マイナースポーツ」といっても女子レフリーの存在を見れば、女子サッカーのほうが女子ボクシングよりもずっと市民権を得ているのがハッキリわかります。

 でも、いまでは人気種目になっている女子レスリング、女子柔道、女子マラソンなども、つい最近まではマイナースポーツでした。

 この場合、マイナーというのは、単に人気が無いということではなくて、正式な大会が存在しなかったり、ひどい場合は女子がそのスポーツをすることさえ禁止されていたり、そういう意味です。

 1970年代に公園にリングを置いて公開スパーをしようとしたアメリカの女子ボクサーは警官に止められました。

 北海道の陸上指導者の先生は「女子でもマラソンは出来るのだから解禁するべき」と発表したところ「売名行為」「目立ちたいだけ」「詐欺師」とマスコミに叩かれました。

 すごい時代だったんですね。

 それから、10年後の1984年に、オリンピックで女子マラソンが正式にスタート。

 女子柔道は1992年、女子サッカーは1996年、女子レスリングは2004年のオリンピックからの正式採用でした。

 今回のなでしこジャパンの活躍で、女子サッカーの面白さをわかってくれた人は多いでしょう。

 でも、この大会の優勝賞金は男子が4500万円で、女子は450万円です。これだけ認知されているサッカーでさえまだまだ女子は地味なのです。人気スポーツへの道は甘くはありません。

 女子ボクシングに日が当たらない時代はまだまだ続くでしょう。でも継続は力です。こんな時こそ一発を狙わないで、やれることからやっていきましょう。

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