観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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女子ボクシング 反則映像

 Boxing

 この映像は2006年の7月にミシガン州の野球場でおこなわれたジェニファー・サリナス選手とサラ・シュナイダー選手の第3ラウンドです。

 打ち込まれてヘロヘロになっているシュナイダー選手が突然のバックハンドブロー、「やったわね、なめてんじゃないよ」という感じでサリナス選手もハイキック、試合は滅茶苦茶に。

 ここまであからさまな反則合戦はかなりまずいですが、もっとまずいのはレフリーの裁定。どう見ても故意に狙ってやっているバックハンドブローは口頭注意のみでキックのほうだけ減点。これは不公平。減点にするなら両方でしょう。

 動画はヒザをついて試合を放棄するシュナイダー選手に、試合を続行するようにサリナス選手が抗議する場面で終わりますが、記録上の正式裁定はサリナス選手のTKO勝ち。これも本当は無効試合にするべきだと思います。

 選手が冷静さを失ってへんなことをしたときにレフリーまであわててしまってへんな裁定をする典型みたいな試合ですね。

 さて、世界の女子ボクシング史に残る反則試合としては2008年8月のウィンユー・パラドンジム小関桃の世界タイトルマッチがありました。

 故意に見える小関選手の頭突きを受けたウィンユー選手が額にタンコブ、脳しんとうという状況で試合続行不可能となりKO負け裁定を受けベルトを失った試合です。

 ボクシングの常識では、試合前半にバッティングで続行不可能になった場合は、試合はその時点で中止され、王者のドロー防衛です。

 しかしレフリーは試合を中止せず、挑戦者小関選手のKO勝利を宣言。一方のウィンユー選手はその後の戦績不振で消えていきました。心の傷などもあったのかもしれません。

 QRは「この試合が日本の女子ボクシングの発展に大きくブレーキをかけたことは疑いようもない」と書きましたが、あれから2年、日本の女子ボクシングはどれだけ前に進んだでしょうか?離れていったマスコミの人たちが戻ってくるのはいつでしょうか?

 最後に、ブチ切れ動画だけでは気の毒なのでサリナス選手のにこやかな最新映像もご紹介。テレビのリポーターにわざとKOされてみせる明るい一面を見せています。

 サリナス選手は現在28才ですが、女の子ひとりと男の子ひとりの出産のために試合にはブランクがあったため、まだ6回戦までの経験しかありません。しかし、今月10日にも次の試合が決まっていてまだまだボクシングへの情熱を燃やしているようです。

ジェニファー・サリナス(アメリカ)12戦11勝1敗4KO

qbar

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