Boxing
2010年9月12日(日)東京 ディファ有明
M-1 FAIRTEXムエタイチャレンジ2010 NAI KANOMTOM vol.3
WPMFミニフライ級タイトル防衛戦
2分5ラウンド ヒジ・ヒザあり
王者 神村エリカ(TARGET/J-GIRLSミニフライ級王者)赤
VS
挑戦者 ノングネーン・ソーシリワン(タイ)青
WPMFミニフライ級チャンピオン神村エリカ選手が9月12日にディファ有明で同タイトルの初防衛戦をおこないました。挑戦者はタイから初来日のノングネーン・ソーシリワン選手。
1ラウンド パンチとローキックで相手の出方をうかがう神村選手。
ノングネーン選手はハイキックを返してきます。スウェイしてかわす神村選手。
2ラウンド 組んで首相撲を仕掛けるノングネーン選手。神村選手はこれを振りほどいて打撃戦に持ち込みたいところ。神村選手はこの体勢からヒジ打ちを狙いますがヒットせず。
しかし、この距離での主導権は神村選手のもの。矢継ぎ早のパンチとキックでニュートラルコーナーに挑戦者を追いつめて優勢。
ノングネーン選手は必死に組み付いてブレイクに持ち込みますが…
ラウンド終盤にもチャンピオンは赤コーナー付近でチャンスを作りパンチの連打で攻め込みます。
3ラウンド 積極的に蹴りを出し合う両者。
挑戦者のハイキックをスウェイでかわし、続く前蹴りをサイドステップで見切る王者神村選手。
しかし、ノングネーン選手は強引に神村選手を首相撲にとらえて巧みにヒザ蹴りの体勢に。このあたりはさすがです。
王者神村選手は距離が出来るとガンガン蹴っていく攻撃的な試合運び。
行け!行け!と必死に後押しするタイ側セコンド。こんなに必死なタイ人セコンドを女子ボクシングで見ることがあるでしょうか?ないですよね!
「その試合の真剣度を知りたいならまずセコンドを見よ」というのは格闘技ファンの基本知識。この勝負はタイと日本の意地と誇りがかかっているまさに飛び切りのガチ試合。
ガンガン攻めてくるノングネーン選手。しかし、神村選手のディフェンスは固い。
反対にノングネーン選手は神村選手の前蹴りをまともに顔面に受けてしまいます。
4ラウンド 王者神村選手はゴング直後からノングネーン選手を追い込みます。
しかし、神村選手はパンチのラッシュでノングネーン選手を青コーナーに押し込んで、強烈なヒザ蹴りでダウンを奪います。
ダウンから立ち上がったノングネーン選手をめがけて神村選手がとどめの飛びヒザ蹴り… しかし、王者を待っていたのは顔面へのキックの直撃。同時にラウンド終了のゴング。
神村選手はこの一発のダメージが大きく、コーナーへ戻る足取りはフラフラ。大丈夫か、神村選手。
ラウンド5 インターバルでしっかり回復した王者はパンチ、キック、ヒザ蹴りで攻勢。
挑戦者は例によって得意の組み技に持ち込みますが、これを神村選手は右のヒジ打ちで迎え撃ちます。
ノングネーン選手は懸命に組み付いてからのヒザ蹴りで最後の反撃。激しく組み合う中、試合終了のゴング。
判定は3-0で神村エリカ選手の勝利。お互いの健闘をたたえ合う二人。
勝利への燃え上がるような欲求と、しっかりした基本技術を兼ね備えたチャンピオン。今の彼女に一撃の重さが加われば、更なる高みも見えてくるでしょう。
大きな拍手を受けながら花道を引き上げる神村選手。次の試合が楽しみです。
WPMFミニフライ級タイトル防衛戦
2分5ラウンド ヒジ・ヒザあり
○王者 神村エリカ(TARGET/J-GIRLSミニフライ級王者)
判定3-0
×挑戦者 ノングネーン・ソーシリワン(タイ)
神村エリカ選手の判定勝利
(ノングネーン選手は4ラウンドにダウン1)
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