観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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リングスポーツとファンとメディア

 Boxing

サッカーマガジン スポーツ観戦はなんといっても現地で見るのが一番なのですが、たとえば、サッカーは日本各地でおこなわれているのにくらべて、ボクシングや格闘技は限られた場所でしかおこなわれていません。ボクシングはテレビ放映も減少中。ですから「見たいのに見れない」という人が全国には大変多く存在しています。

 というわけで、ボクシングや格闘技などのリングスポーツのファンにとって、雑誌などのメディアはなくてはならないもの。しかし、メディアで報道されている内容と実際の試合ではかなりの違いがあります。メディアにはそれぞれのクセがあるからです。

 これはなにもリングスポーツに限ったことではなく、サッカーなどのメディアでも実際に見た試合と記事内容が違っていることは珍しくありません。

 しかし、サッカーでは一度の試合で数万人の目撃者がいます。そしてその人たちはインターネットなどで意見を言ったり、情報を交換したりすることに積極的。彼ら個人個人のネット情報がメディアを補正する働きをして結果的にファンは比較的正しい情報を手に入れることが出来ます。

 それに比べて、ボクシングや格闘技は事情が違ってきます。たとえば、後楽園ホールの場合、試合の目撃者は満員でも1800人しかいません。ですから、ネットで情報を発信できる人の絶対数も非常に少なく、メディアの試合記事をファンの側が補正するという働きは実際上ほとんど期待できません。

 というわけで、メディアの体質がほかのスポーツよりもちょっと古いままになっています。悪意で事実を曲げてるわけではないのでしょうが、なにか景気のいいことを書いて盛り上げようとする作為などをどうしても感じてしまいます。

 たとえば、紙プロさんはGIRLS S-CUPの決勝戦でお客さんが総立ちだったと書きましたが…違いますよね。そこまではなっていません。

 ボクシングビートさんはテクニックで魅せた王者アナベル・オルティスと書きました。しかし会場は最初から最後まで静かで、魅せられた感じではありませんでした。彼女にテクニックのあるのはわかりましたが、それを駆使した試合ではなく、サッカーで言うところのマリーシャ(ずるさ)ばかりが目立ったダメな試合だったと思います(それもテクのうちですけどね)。

 QRは良いものは良いと書きますが、実際以上に良くは書きません。ファンはより良い試合を見たいのです。現状を手放しでほめたらそこより上に行かないじゃないですか。GIRLS S-CUPはなかなか良かったですがそれより上を見たいですし、アナベル・オルティス選手の試合はあれが彼女の実力ではないでしょう。もっともっと出来たはずです。

 あと「?」と思ったのは紙プロさんがRENA選手をクラッシュギャルズに、ボクシングビートさんがオルティス選手をジョー・メデル選手に例えていたこと。クラッシュギャルズの全盛期は25年前、ジョー・メデル選手の全盛期は45年前ですよ。

 その表現を誰が分かるんですか?どういう読者を想定しているんですか?

 インターネットの良いところは、公式、非公式、いろいろな情報からそれぞれの人が自分なりの真実を読み取るチャンスがあることです。日本のリングスポーツでもそういう機会が増えるように、ネットが充実して古い雑誌メディアに危機感を与えるように、そんな風になることを願っています。

 ところで、サッカーマガジンさんの最新号は試合映像のDVD付きでした(550円)。ボクシングもテレビ中継が少なくなっているのだから、雑誌の付録とかネットの無料配信とか、どんな形でもいいから試合を見せないと。固定カメラで無編集でかまいません。試合に触れる機会がないと新しいファンは生まれないと思います。

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コメント

  1. うっちー より:

    う~ん、ボクはオルチィス、菊地戦
    実際に観にいったけどこの件に関しては貴ブログとはちょっと見解が違う。
    オルチィスは眼と勘が素晴らしく
    常に自分の位置をキープ。
    打ち合いに持ち込もうとする菊地はなかなか中に入れずあせって頭から強引に入っていこうとして、再三あのバッティングが起きたと。
    帰り際に集団で観に来ていた若い女の子たちも横で「チャンピオンうまかったね。おもしろかった。」
    と言っていましたけど。。。。。

  2. queensofthering より:

    いろんな見方があるのがボクシングでそこが面白いところですよね。
    QRとしては最初から菊地選手は難しい相手を選んだなあと思っていました。オルティス選手はあのカリーナ・モレノ選手に勝っているんだから実力に間違いはないし、メキシカンは総じてディフェンスがうまくてなかなか普通のパンチじゃ当たらないですよね。だから、徹底的に逃げられたら、ファイター菊地選手はつらいだろうと。そしてカウンター打たれたらあぶないなあと。それが出来たと思うんですよ、オルティス選手なら。
    しかし、体調が悪いのか、やる気がないのか、挑戦者が突っ込んできてここが見せ場、というときに彼女がしたことはバッティングアピールとクリンチ。
    バッティングはご指摘のように菊地選手から当たったものもありましたが、王者から当たったものもありましたし、当たっていないものもありました。サッカーならシミュレーションの反則かなあという感じのものも。ともかく、ほとんどのラウンドでタイムを要求するような選手はプロとしてどうかと。オルティス選手のボクサーとしての能力には全然疑いは持っていません。

  3. SZK より:

    雑誌は業界の広報だから
    しかし今時ジョーメデルはない

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