Boxing
2012年6月26日(火)東京 後楽園ホール
拳友会 Vol.1
47kg契約 4回戦
相川周子 Chikako Aikawa(ワールドスポーツ)
VS
久保真由美 Mayumi Kubo(KG大和)
青コーナーの久保真由美選手はいままでにふたつの勝ち星がありますが、それはJBC以前のことであり、JBC公認後は残念ながら未勝利。当日のパンフレットには「負けるのには飽きた!」というコメントが載っています。
赤コーナーは久々のリング登場となる相川周子選手。こちらもJBC公認後は準公式戦の1勝はあるものの公式には未勝利扱い。
両選手ともジャッジにさえ恵まれていれば勝てた試合が直近にあっただけに、この試合こそはぜひとも勝っておきたいところ。
第1ラウンド 相川選手はいつものようにジャブを打ちながら前進。しかし、長期のブランクの影響でしょうか、ジャブのスピードや切れ味が以前に比べてイマイチの感じ。
対する久保選手の左はよく伸びてきますが、フォームが流れて全般的に不安定。
第2ラウンド 久保選手のパンチをかいくぐりながらふところに飛び込む相川選手。
久保選手はクリンチでこれをしのぎますが、なおも左を打ちながら攻めていく相川選手。そこから右につなげる場面がほしいところですが、なかなかクリーンヒットとはなりません。
第3ラウンド ゴング直後から積極的に前に出る久保選手は、相川選手にロープを背負わせるまではいきますが、詰める場面はありません。
接近戦を挑む相川選手をクリンチで止める久保選手。相川選手は組まれながらボディーを連打。
久保選手も接近戦に応戦し、かなり強引にアッパーやフックを出して手数をかせぎます。
いつもなら自由自在にサウスポーになったりオーソドックスになったりして展開に独特のリズムを作る久保選手が、この日はいっさいスイッチしないで右構えオンリー。どうしてなんでしょうか?いつもよりもどこか窮屈そうに見えます。
第4ラウンド 低い姿勢から飛び込みたい相川選手に左を打ち、クリンチで止める久保選手。
左を打ちながら前進を続ける相川選手ですが、上下や左右への動きが少なく、メリハリに欠ける印象は否定出来ません。
判定は割れて、ふたりのジャッジの支持を受けた久保選手がJBC公認以来の初勝利。
相川選手は本来の動きではありませんでしたが、ブランクあけとしては仕方のないところ。時間が解決してくれるレベルの問題なのであまり心配はいらないでしょう。
それよりも、勝った久保選手が個性を抑えた当たり前の動きになっていたのが少々気になります。以前の自由気ままなユニークなボクシングは、なかなか面白かったのですが… 。
47kg契約 4回戦
×相川周子 Chikako Aikawa(ワールドスポーツ)
判定1-2
○久保真由美 Mayumi Kubo(KG大和)
久保真由美選手の判定勝利。
Mayumi Kubo wins by split decision.
この試合の結果、各選手の戦績は以下のようになります。
相川周子 あいかわちかこ(ワールドスポーツ)10戦1勝9敗1KO
久保真由美 くぼまゆみ(KG大和)14戦3勝10敗1分
(戦績はJBC認可以前からの通算)
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