Shoot Boxing
2013年4月20日(土)東京 後楽園ホール
SHOOT BOXING 2013 act.2
エキスパートクラスルール 53.5kg契約 3分3R(延長ラウンド数無制限)
吉田実代(BLUE DOG GYM)
VS
ロレーナ・クライン(オランダ)
青コーナーは日本期待の吉田実代選手。本日はオランダの強豪が相手。気合いの入った表情で後楽園ホールに登場。
赤コーナーは昨年夏のGirls S-Cupで大暴れして話題をさらった野獣系ファイター、ロレーナ・クライン選手。赤コーナー下で正座で精神統一のあと、立ち上がって天井に向かって吠え、この目つきで相手をにらみながらリングイン。
第1ラウンド 互いにローキックとジャブで相手をうかがう試合序盤。
クライン選手の力感あふれるローキックに会場がどよめきます。左足をもっていかれそうになった吉田選手は一瞬体勢を崩しますが、持ち直してパンチ攻撃。
Girls S-Cupでは勢いが付き過ぎて体当たりのような形になることが多かったクライン選手のヒザ蹴りが、この日はキッチリと型通りにヒットを狙う落ち着いた技になっています。
なかなかのヒット率を見せる吉田選手のパンチ。しかし、被弾もあって試合の支配権は確保出来ません。
クライン選手はジャンピングパンチから組み付いてヒザ蹴りを狙ってきます。
さらにバックハンドブローを繰り出しますが、これは距離がつまり過ぎてヒジ打ちになって口頭注意。ここで第1ラウンド終了。
打たれても打たれても止まらないクライン選手の前進。吉田選手は一発の重さ、あるいは鋭いカウンターでダメージを与えたいところです。
クライン選手は去年の戦いぶりから予想されるむちゃくちゃな暴走ファイトではなく、けっこう堅実な部分もあって大きなスキを見せません。
吉田選手の前蹴りやローがクライン選手の大きな障害になっていますが、
いつまでこの均衡状態が続くのかは予想出来ないむずかしい試合展開。
吉田選手の正確なパンチとキックの前に攻めあぐむクライン選手。吉田選手は相手の圧力にも負けずにコツコツとカウンター気味に当てながら、なかなかいいファイト。
突破口が見いだせないクライン選手はとうとう力押しのフックやスイングで強引な攻勢を開始。
しかし、ここで吉田選手はクライン選手に強烈なボディーブロー。「効いてないよ」と両腕を広げてジェスチャーをするクライン選手。そのノーガードの顔面に吉田選手が右ストレートで追い打ち。
さらにバックハンドブローでたたみかける吉田選手ですが、これはクライン選手がしっかりガード。
残り時間わずかとなって、スーパーガールパンチを出して来たクライン選手。
そこから投げ。崩れてシュートポイントにはならないながら、攻勢の勢いを作ったクライン選手がパンチを振るいます。
乱打戦から強引なバックドロップ。これもシュートポイントは入らないものの優勢の印象は残したか?
試合は判定に持ち込まれ、結果は0-2でロレーナ・クライン選手の勝利。誇らしげな勝者とがっくりと肩を落とす敗者。
引き分け延長もあるかと思われた競った内容でしたが、最後の追い上げが功を奏したのかふたりのジャッジはクライン選手を支持しました。
エキスパートクラスルール 53.5kg契約 3分3R(延長ラウンド数無制限)
×吉田実代(BLUE DOG GYM)
判定 0-2
○ロレーナ・クライン(オランダ)
ロレーナ・クライン選手の判定勝利。
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