Boxing
2014年10月1日(水)韓国 インチョン
第17回アジア競技大会
インドのボクシング女子代表ライシュラム選手が、10月1日におこなわれたインチョンアジア競技会の表彰式で銅メダルの受章を拒否し、それを2位のパク・ジナ選手(韓国)の首にかけるという『事件』が起こりました。
ライシュラム選手とパク選手は9月30日にライト級( 57~60kg)準決勝で対戦し、3-0の判定でパク選手が勝っていました。しかし、その判定はまったく試合内容に合わないヒドイもので、現地で見ていた韓国の人たちでさえあきれるような最低の地元判定だったのです。
ライト級準決勝
×サリタ・デビ・ライシュラム(インド)
判定 0-3
○パク・ジナ(韓国)
パク・ジナ選手の判定勝利
上掲の動画でおわかりのように、あきらかに不当判定です。どう見てもインドの選手の勝ちですね。この内容で韓国選手の勝ちは有り得ない。
判定もヒドイですが、韓国選手が強打をもらって何度もアゴが上がっているのにダウンを取らないレフリーも不可解。
韓国開催で韓国が勝っているという事実から容易に『韓国批判』に結びつくような事案ですが、ちょっと待ってください。この試合は、レフリーにもジャッジにも韓国人は一人もいないんです。
それではなぜこのような判定になるのでしょうか?可能性はふたつです。ボクシングの見方を知らない人がジャッジをしていたか、見方は知っているんだけど買収されてウソの採点をしたか、です。
どっちにしろ、そんなジャッジを送り込んだボクシングという競技が健全ではないということは否定出来ません。
コトがこれだけ大きくなりましたからアマボクシングを管轄するAIBA(国際ボクシング連盟)さんも何か具体的なことを言わなければならない状況となるでしょう。買収されたジャッジを処分するのか、買収したほうが悪いというのか、買収なんか無いと否定するのか、注目が必要です。(AIBAさんの初動は判定内容には触れずにライシュラム選手の行為を批判するという空気の読めないトンチキ発言でしたが…)
アジア大会については過去に中国開催のときもヒドイ試合が相次ぎ、日本も柔道などでかなりの被害を受けましたが、なぜか抗議をしませんでした。理解出来ないことです。
その後、日本ではアマボクシングの連盟が『終身会長』(名誉会長ではなくて実権を持つ会長)などというどこかの将軍様も真っ青になるような体制となりまして、韓国のボクシング界のことをどうこう言えるような立場で無くなったのが情けないところです(苦笑)。
わたしたちは間違った判定には『間違っている』ときちんと抗議したサリタ・デビ・ライシュラム(インド)選手を支持します。抗議しなければいつまでも同じことが続くんです。黙っているとますますヒドイほうに行くんです。
ライシュラム選手はモハメド・アリ選手の大ファンで、インドでは警察官をしているそうです。いろいろ言われると都合の悪い人たちが、彼女のことを批判する動きもあるようですが、そんなのにめげずに正しい道を歩いてほしいと思います。がんばれ、サリタ・デビ・ライシュラム選手!
関連記事 日本人は抗議するべき しなければ前例となって同じことが続く
コメント
こんばんは。デビ選手に同情します。
明らかにデビ選手の勝ち。メアリーコム選手といい インド選手強し。
11月の 女子アマチュアボクシングの 世界選手権が 韓国済州島で 行われるので しっかりやってほしいんだが。
失礼しました。
メアリー・コム選手はフライ級で優勝しましたね。彼女もデビ選手を支持しているそうです。
日本女子はコム選手と決勝で当たったシェケルベコワ選手に一回戦で釘宮選手が判定負け。箕輪選手は肩の脱臼で一回戦敗退。残念でした。
一部嫌韓厨が騒いでいますが、ボクシングのホームタウンデシジョンは根深いものがあります。
一番有名なのは、ソウル五輪のワンサイドで何度もカウント(ダウン)をとったのに、韓国選手に負けにされた、米国のロイ・ジョーンズJr.の例がありますが、今回はそれだけでなく、せっかくソウル五輪の不正判定を受けて改正されたルールを元の地元判定し放題のルールに戻した、台湾人AIBAの独裁者(会長)の呉經國(Wu Ching-kuo)の責任も大です。
しかしボクシングはどうして団体トップの会長やプロモーターにロクでない人ばかり輩出するのか…(競技のファンとしては本当に悲しいです)
>daininoshuさん
まったく同感です。
21世紀なのにボクシング業界は独裁者が多いですね。