Muay Thai
2016年4月13日(水)タイ バンコク ポム・プラ・スメン
WOMEN’S THAI BOXING WORLD CHAMPIONSHIP II
第9試合 (TV放送 第4試合)
WMCムエタイ51kg級世界タイトルマッチ 2分5R
王者 ティチャー・ローリエンギラー・コーラート[ゴーアディソン](タイ)赤
VS
挑戦者 ノンエム・ナコンパノン[ウォー・サンタイ](タイ)青
赤コーナーはWMC51kg級世界チャンピオンのティチャー・ローリエンギラー・コーラート選手。タイトルマッチの場合はチャンピオンはこうやってベルトを付けたままワイクルーを舞います。
うちのブログでは時間のないときにも見やすいように試合動画は第1ラウンド直前からスタートするように設定していますが、本当はワイクルーから見たほうがいろいろと楽しいです。時間のあるときは動画下のスライダーを左いっぱいに動かして最初からご覧ください。
青はノンエム・ナコンパノン選手。今回はノンエム・ウォー・サンタイと名乗っているようですね。ティチャー選手もそうですが、タイの選手の名前は最初の部分だけ覚えればOK。あとは所属ジムや学校、あるいはスポンサーの名前なのでしょっちゅう変わるのです。
↓ 動画 ↓
試合は静かな立ち上がり。相手の動きを注視しながら自分の技をときおり試してみるムエタイの第1ラウンドの一般的なパターンです。
ノンエム選手も速さはそれほどではないもののいいフォームから確実な蹴り技。攻め急がないでゆったりした展開です。
中盤にかけてだんだんスピード感が出てきますが、それでも他の試合よりはゆっくりとしたリズム。
ティチャー選手が前に出ることはなく、自分からロープやコーナーのほうに背中から近付いていくので両者がガツンガツン当たるような試合展開にはなりません。
自分からロープやコーナーを背負い、相手が近付いて来たときに体を入れ替えてこういう形を作るのがティチャー選手の狙い。少しずつ着実にポイントをかせぐ作戦ですね。
ノンエム選手は分かっていても挑戦者としては出て行かなければならないのでやりにくいでしょう。
ロープぎわで組み合うことが多い展開で試合は進んでいき、4ラウンドのちょうど真ん中、激しく組んで来たノンエム選手をロープ側に回転させようとしたティチャー選手は、強い抵抗にあって左肩を脱臼・・・?
明らかに異常が起こっているのですが、ここで脱臼が発覚すれば負傷TKO負けで王座を失います。なんでもないように振る舞ってこのラウンドをやりすごすティチャー選手。
最終ラウンド 組んで症状を悪化させたくないティチャー選手は蹴り合いに持ち込みたいようです。
時間が半分を過ぎるころにはもう踊りはじめました。怪我を悟られないようになるべく平気を装って時間を潰してタイムアップ。
さすがにムエタイ100戦のキャリアは伊達じゃないですね。手慣れた試合運び、緊急事態からの素早い立ち直り、あきれるほどの演技力、なるほど世界女王だと思いました。
第9試合 (TV放送 第4試合)
WMCムエタイ51kg級世界タイトルマッチ 2分5R
◯王者 ティチャー・ローリエンギラー・コーラート[ゴーアディソン](タイ)赤
判定
×挑戦者 ノンエム・ナコンパノン[ウォー・サンタイ]青
ティチャー選手が判定勝利で同王座を防衛。
13th April 2016, at Pom Pra Sumen in Bangkok
Women’s Muay Thai World Championships II 2016
WMC 51kg title
Champion : Ticha KoratSportSchool(Thai)
vs.
Challenger : NongAm Nakhonphanom(Thai)
Ticha won over NongAm by Decision.
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