Boxing
2017年3月15日(水)東京 後楽園ホール
Dangan Ladies Vol.4
第8試合 OPBF女子東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦
後藤あゆみ ごとうあゆみ(ワタナベ)赤
VS
キム・アクタブ(フィリピン)青
ご覧のように高くて長い後藤あゆみ選手。磨けば光りそうな原石。
それなのにここまで5戦のうち4戦がタイ人相手。デビュー直後のいちばん大事なときを無駄にすごしちゃいました。
そして迎えたOPBF王座戦。相手は自動的にアクタブ選手に決まりです。だって、OPBFスーパーバンタム級にはこの人と後藤選手しかいないんです。
アクタブ選手はまんがみたいなブルファイター。ガーッと走ってきてブーンとパンチを振り回します。
しかし、後藤選手にはバスケで鍛えた足があるんです。フットワークはリングでも大きな武器。これが彼女のいちばんの強みかもしれません。
前半にダッシュしすぎたアクタブ選手は後半に差し掛かると明らかに失速。
後藤あゆみ選手がOPBFスーパーバンタム級チャンピオンとなりました。
OPBFには防衛戦の相手もいませんので、次は世界かその下のインター王座しかありませんが、このキャリアで勝てるほどガチのボクシングは甘くないでしょう。
戦績にタイの下駄はかせて、だいじなとこでコケちゃった先例はいままでいくつもありました。まだ若いですから、今後の勝負の前に、もう一回キャリアを積み直すのが吉と思われます。
アジアには中堅の女子ボクサーはいませんけど、ほかの国にはいくらでもいます。JBCさんの体制になるまえは、そういう選手が実際に来日してました、アメリカなどから。
そういうマッチメイクができなくなったのは現在の関係者の利権が違うところにあるからですね。
結局、いまの利権がある限りは、日本の女子ボクサーはインチキマッチメイカーにデビュー直後の貴重な何戦かを無駄に消費され、本当の勝負をしないまま、ガチの世界戦にぶつけられることになってしまいます。
さて、どうやってこのモンダイは解決されるのでしょうか。されないのでしょうか。
第8試合 OPBF女子東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦
○後藤あゆみ ごとうあゆみ(ワタナベ)
判定 3-0
×キム・アクタブ(フィリピン)
後藤あゆみ選手の判定勝利
(78-75、79-73、80-73)
後藤あゆみ ごとうあゆみ(ワタナベ)6戦6勝(うちタイ人4)4KO(うちタイ人3)
キム・アクタブ(フィリピン)12戦4勝7敗1分3KO
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