Muay Thai
2017年11月18日(土) タイ ウタパオ国際空港 特設リング
第2回『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』ムエタイ女子フェザー級トーナメント
準々決勝 3分3R ヒジ・ヒザあり
マリア・ロボ(ポルトガル)赤
VS
ナタリー・モーガン(アメリカ)青
มาเรีย โลโบ (โปรตุเกส) vs. นาตาลี มอร์แกน (อเมริกา)
赤コーナーは1回戦でアテネア・フローレス選手(スペイン)を判定で下して勝ち上がったマリア・ロボ選手。トレードマークの逆立ちヘアーが過去最大にド派手になっております。
青コーナーは衝撃的な回転ヒジ打ちで中国のスン・ジン選手を失神KOでしりぞけてきたナタリー・モーガン選手。こちらは長い髪の毛をバッサリ切ってイメージチェンジです。
動画をごらんください。
Maria Lobo vs. Natalie Morgan
第1ラウンド パンチとキックの打ち合いで始まった試合はすぐに組み技の展開に。むかしは外人同士の対戦ではK1ルールと見分けがつかないようなパンチ合戦になることもありましたが、現在、このリングに出てくるような選手はきちんとムエタイを見せてくれます。時代は変わりました。
高く美しい蹴りと、低く安定した組みがムエタイの最大の得点源です。
蹴り、パンチに回転ヒジ、バックハンドブローを織り込むいい攻撃。
押されているロボ選手ですが、要所でヒザなどを返してやられっ放しにはなっていません。
マリア・ロボ選手が必死に押し返し始めたところで1ラウンド終了。
第2ラウンド ゴングとともに猛然と前に出てきたロボ選手をティープ(前蹴り)で押し返すモーガン選手。
ロボ選手は、さらに蹴ってくるモーガン選手の足をキャッチして、リングに倒し、さらに直後にも首相撲からの押し倒し。鮮やかな技とまでは言えませんが、これはビッグポイントになるでしょう。
蹴り足を取られることを警戒したモーガン選手はキックの誘いには乗らないで組みに行きますが、いい体勢にはならず。
さらに、接近してのヒジ打ちから投げに行きますが、ロボ選手をまったく崩せません。組みの技量ではロボ選手の勝ち。
ラウンド終盤はパンチとミドルの激しい応酬。ときどき組み合う場面ではロボ選手が優勢。
モーガン選手がうまく左ミドルをキャッチしますが、大きくは崩せず。直後にラウンド終了。
第3ラウンド 1~2発蹴りあって、すぐに組みつく展開になった最終ラウンド。
派手な蹴りの合間の地味なヒザ蹴りですが、その回数の少しの差でも判定になればバカに出来ないのがムエタイ。勝つためには貪欲に回数を稼いでおかなくてはなりません。
ベスト4入りを確定させるための最後のラウンド。両者とも手数が多く、勝利への執念を見せます。
判定を制したのはマリア・ロボ選手。勝ちを確信していたナタリー・モーガン選手は愕然としますが・・
すぐに気を取り直してロボ選手の勝利を祝します。いい場面ですね。
第4試合 3分3R ヒジ・ヒザあり
○マリア・ロボ(ポルトガル)
判定
×ナタリー・モーガン(アメリカ)
マリア・ロボ選手の判定勝利
มาเรีย โลโบ ชนะคะแนน นาตาลี มอร์แกน
モーガン選手もいい戦いを見せましたが、勝利を決めたのは第2ラウンドのロボ選手の組み技でしょう。モーガン選手があそこで組み勝負にこだわらずに得意のヒジで押していたらどうなったか分からないと思います。いずれにしても僅差でしたね。
ロボ選手はかつての直線的な動きだけではなく、ムエタイ的な駆け引きもうまくなり、反則的な怪しげな倒し技も封じ、正統派のムエインとして大進歩。素晴らしいです。
World Mmuay Thai Angels
18th November
Maria Lobo vs. Natalie Morgan
Maria Lobo wins by decision
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