KickBoxing
2018年8月10日(金)アメリカ コロラド州デンバー
GLORY 56 Denver
GLORY女子スーパーバンタム級タイトルマッチ K1ルール 3分5R
王者 アニッサ・メクセン(フランス)白のグローブ
VS
挑戦者 ジャディー・メネゼス(ブラジル)黒のグローブ
立ち技で女子世界最強の呼び声高いアニッサ・メクセン選手が8月10日に自身の持つGLORYスーパーバンタム級王座の防衛戦をおこないました。
挑戦者は『Road to GLORY』という大会を勝ち抜いてこの機会を手に入れたジャディー・メネゼス選手(ブラジル)。
この試合、はっきりいって色々おかしいのですが・・、まず、GLORY(グローリー・キックボクシング)という団体はK1ルールを採用していますから、当然、つかんでのヒザの連打は禁止のはずなのに、両者が2発3発とヒザを連打するまでレフリーがブレイクを命じません。
ブレイクのタイミングが不明確なので、試合のテンポが悪く、見ていてすっきりしない感じ。
しかし、そんな試合でも王者メクセン選手は力強いパワーショットを毎ラウンド繰り出しますし、きれいにヒザも突き刺し、K1ルールでは必ずしも出す必要のないハイキックも何回も見せてお客さんを喜ばせることを忘れません。
会心の防衛戦とは言えないまでも、全ラウンドを取って50-45での勝利と思われました。ところが、3人のジャッジのなかで王者に50-45をつけたのはひとりだけで、あとのふたりは何を血迷ったか挑戦者を支持・・。なんと、こんな試合で王座は移動し、新チャンピオンが誕生してしまったのです・・・。
びっくりです。メネゼス選手は確かに手数は多かったですが、文字通り手だけで、キック、ヒザ蹴りでは遠く及ばず、全体的にはメクセン選手が常に有効打で上回っており、キツイ攻撃を叩き込んでいたのもメクセン選手のほうでした。これでタイトルが移動するのはおかしいです。
これには放送席もショック状態で、子供だましのジョークですか?わたしたちは違う試合を見ていたのかな?メネゼス選手が1ラウンドでも取りましたか?と判定結果を完全否定(これが日本なら放送席のみなさんは黙り込んでたでしょうけど、アメリカは違うんですね)。
この結果によってグローリー・キックボクシングさんは当然ファンからボロクソに言われ、大炎上しているわけですが、この試合の変なレフリーも変なジャッジも日本とは違って団体のおかかえスタッフというわけじゃなくて、コロラド州のアスレチック委員会から派遣された公式のレフリーとジャッジなので、グローリーさんがこの結果になにか関わっているわけではないのです。
考えられるのは、この時のジャッジがK1ルールをよく知らないボクシング専門のひとたちだったという可能性です。それならパンチだけを見てメネデス選手の勝ちにしてしまうのもわかるような気がします。
そんな馬鹿な、と思うでしょうが、むこうのアスレチックコミッションって、そんなものらしいです。K1、キック、ムエタイ、ボクシング、MMAとなんでも手がけているので、専門違いの人が混じったりもするらしいです。特にコロラドみたいなイナカでは人材もいないのでしょう。そうじゃなければこんな判定ありませんからね。
元王者となってしまったメクセン選手は大激怒で、出来るだけ早くメネゼス選手との対戦が実現するようにグローリーさんに要求。次は「倒して勝つ」とKO宣言をしているとか。
今回のことはあってはならないミスジャッジです。せっかく盛り上がっているところにこんな試合見せられると、ファンが一気に逃げ出すかもしれませんので、絶対にあってはいけないことなんです。
メクセン選手を負けにしたお馬鹿ちゃんふたりは永久追放してほしいと思います。
GLORY女子スーパーバンタム級タイトルマッチ K1ルール 3分5R
×王者 アニッサ・メクセン(フランス)白のグローブ
判定 1-2
◯挑戦者 ジャディー・メネゼス(ブラジル)黒のグローブ
ジャディー・メネデス選手が判定勝利でGLORY女子スーパーバンタム級新王者に。
(47-48、50-45、47-48)
August 10, GLORY 56, Denver
GLORY Female Super-Bantamweight title 5×3
Jady Menezes def. Anissa Meksen by Controversial SD
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