Boxing
2018年11月20日(火)東京 後楽園ホール
VICTORIVA Vol.3
フライ級 6回戦
佐山万里菜 さやままりな(ワタナベ)
VS
イム・チャンミ Chan Mi Lim(韓国)
赤はこの試合が6戦めの佐山選手。青は韓国のイム・チャンミ選手。
韓国にはむかしから左右のパンチを打ち散らかしながら突進するコリアン・ブルファイターと呼ばれるタイプの選手がいるので、このイム・チャンミ選手もそうなのかなと思っていたら違いました。
ガンガン前進はするのですが、パンチのラッシュは無くて、ジャブ、ジャブ、ストレートという感じ。最後の右ストレートにすべてをかけるようなスタイルのようです。
開始50秒、イム・チャンミ選手が近づいて打ち始め、さあ右が来る、と思った瞬間、佐山選手の右がカウンターでヒット。イム・チャンミ選手は膝をつくダウン。
佐山選手、ダウン取れるようになりましたね。
カウントエイトで試合再開。ダウンしてしまったイム・チャンミ選手が前進し、佐山選手がバックステップを続けてラウンド終了。
イム・チャンミ選手はますます一発狙いになったらしく、ジワジワと前進しながらあんまり手を出さずに佐山選手を狙っています。
佐山選手はまったく打つ気配がなく、届かない距離からアリバイ的にときどき手を伸ばすだけ。ワンダウン取って勝利を確信したのでしょうか?
でも、ラウンドはまだ5つもありますし、手を出さないと相手にポイントが入るのがボクシングです・・・。
というわけで、両者とも打たないのでこのラウンドは有効打ゼロ・・。おそらくゼロだと思います。
こんなとき普通ならレフリーが試合を止めて「ボクシングするように」と注意をするものなのですが、このレフリーは完全に放置で遠くから見ているだけです。
バックステップオンリーの佐山選手は危うく打たれそうな場面もありましたから、このまま逃げ切れるとも思えないのですが。
第3ラウンド 開始10秒過ぎ、バックステップを続ける佐山選手をイム・チャンミ選手の右がとらえて、
と、思ったら、
ダウン後に加撃があったから、と言うのですが、スイッチが入った状態でそんなにキチッと止まれるものでも無く、普通なら見逃される程度の行為でした。実際に打とうとしてはいるけど打たれているようには見えず、せいぜい警告ぐらいが妥当なところ。
というか、ダウンシーンの写真でお分かりのとおり、レフリーはイム・チャンミ選手の背後でダウンのジェスチャーをしており、これでは彼女からはレフリーは見えません。ダウンかどうかわからないのですから攻撃をやめないのが当たり前です。
明らかに山岸善明レフリーのミスです。
このパターンのミスはJBCさん名物というか、またかという感じですね・・。レフリーのミスで選手から減点するのですからひどい話です。
リスタート後もバックステップを続け、届かないところから手を伸ばす佐山選手。
危ない場面もありましたが2度目のダウンはもらわずにラウンド終了。
第5ラウンド このラウンドも延々バックステップを続ける佐山選手。いい場面を作ってのバックステップならいくらでもOKなんですが、パンチを一発も出さないでの後退はダメでしょ。
イム・チャンミ選手のパンチが顔をかすめて、危機一髪という感じ。
と、その時、打ち気満々で前進するイム・チャンミ選手の顔面に佐山選手のストレートがまたしてもカウンターヒット。
イム・チャンミ選手は立ち上がりますが、レフリーが試合終了を宣して佐山万里菜選手のKO勝利
見るポイントによっていろいろに見える試合だと思います。佐山選手がパンチの手応えをつかんだのは収穫ですけど、結果オーライでいいのかな?
フライ級 6回戦
○佐山万里菜 さやままりな(ワタナベ)
KO 第4ラウンド
×イム・チャンミ Chan Mi Lim(韓国)
佐山万里菜選手のKO勝利
(イム・チャンミ選手は第1ラウンドにダウン1)
(佐山万里菜選手は第3ラウンドにダウン1)
(イム・チャンミ選手はダウンした相手への加撃により減点1)
佐山万里菜 さやままりな(ワタナベ)6戦4勝(うちタイ人1)1敗1分1KO
イム・チャンミ(韓国)10戦3勝6敗1分3KO
コメント
安全面は大切ですが、このレフリーは独裁者にしか見えない。
1R佐山選手がダウンを奪った後の注意も意味不明で、何が気に入らないのかしらけるだけ。
イム・チャンミ選手は2度もダウンを奪われているが、ダメージが浅いのは明白。
しっかりとファイティングポーズをとる意味がない。
ボクシングはハートだ、ファイティングスピリットだなんて、とても言えない。
余談ながら、このレフリーの鈴木菜々江VS青木沙耶香の1戦は犯罪レベルのストップだった。
キックボクシングならチビッコでもあのタイミングでストップしないだろう。
安全面とは別の意味で選手の人生を奪うようなもの。
こういったレフリーは、何か処分をしないと何回でも同じことをやるだろう。
>女子ボクシングに人気が出ない原因その1さん コメントありがとうございます。
当ブログでは「止めないレフリーよりは止めるレフリーのほうがマシ」という観点から、レフリーの早止めについてはあまり言わないようにしているのですが、このレフリーの場合はレフリング自体がヘンなんですよね。
ご指摘の第1ラウンドの佐山選手への注意はまったく意味不明。
イム・チャンミ選手はKO負けと発表されているからそう書きましたが、実際はテンカウントまで数えていません。
ナインまで数えて、ポーズとらせて、前に歩かせて、歩いたので続行かなと思わせたところでストップ。これは納得できない人もいるでしょう。
鈴木菜々江選手と青木沙耶香選手の第1戦は発表では第3ラウンドTKOですけど、実際は第2ラウンドが終わると同時に止めています。
第2ラウンドが終わってるということは、そのラウンドはクリアして、そこからインターバルなんですから、そこでレフリーストップにする意味が分かりません。
山岸レフリーは本当に理解できない挙動のひとです。
今更こちらの記事にコメントさせて頂きすみません。先日男子の4回戦の試合を見に行った時、この山岸レフリーがまたまたやらかしていたのでこちらの記事を思い出してしまい…
その試合の時も、選手達に見えない所で分かりづらいストップをかけ そのまま山岸レフリーはリングサイドの人達に何か確認しに行ってしまい、止められたと思っていない2人はレフリーの背後で試合を続行。観客が騒ぐと慌てて振り返り、「ストップ!!こら!!」と選手達に怒鳴りつけて駆け寄りました。でもお客さんからはレフリーに対して「ちゃんと見ろよ!」「何やってんだ!」と怒声が飛んでました。信じられない光景でしたよ。山岸氏はインターバル中にジャッジ達がいる席に呼ばれ何か言われてましたが…今までこの人がレフリーを務める試合に当たってしまった選手達が不憫でなりません。本当にもうこの人にレフリーをやらせないで欲しいです。
>kuromameさま コメントありがとうございます。
小津諒弥選手と久保春平選手の試合ですね。ボクシングライズさんの動画で確認しました。
山岸レフリーは本部席の方を向いて両手で「タイム」のジェスチャーはしていますが、選手たちの方にはぜんぜん何の動作もしていませんね。
これでは試合中だと思いますよね。
なんのタイムなのか分かりませんが、試合を中断したいのなら、まず選手にそう示して、ニュートラルコーナーで待つようにさせないと。
今回は大事にならなかったからいいですけど、再教育しないとダメですね、このレフリー。