Boxing
90年代のキックボクシングの映像は、当時、ビデオテープで発売されていましたが、その後DVDで再リリースされることはありませんでした。
ですから、熊谷直子、藤山照美、中沢夏美、三井綾、角田紀子など、当時の名選手たちの試合を見ることは今は非常にむずかしい状態になっています。
昨年、全日本キックでは、全日本キック設立20周年記念として、2枚組のDVDを二組発売しました。これには1987年から20年間の名勝負がそれぞれ8時間、合計16時間収められています。
この中に女子の試合が3試合だけあります。たったそれだけですが、これがきっかけとなって今後も何かの形でリリースされれば嬉しいことです。
ちょっと中身をご紹介。
熊谷直子 vs レジーナ・ハルミック(1994年10.14後楽園ホール)
ドイツに君臨するボクシングの女帝としてあまりにも有名だったレギーナ・ハルミッヒ(レジーナ・ハルミック)の若き日の試合です。通算ボクシング戦績56戦54勝1敗1分という輝かしい記録を残したレギーナですが、他の多くの女子ボクサーと同じように、初期には試合の機会を求めてキックボクシングも平行してやっていたのですね。これはその時の来日試合です。
アマンダ・ブキャナン vs 熊谷直子(1996年9.29後楽園ホール)
オーストラリアから来たアマンダ・ブキャナンは、1996年3月、豪打を爆発させて熊谷から1勝を奪っています。この試合はその半年後に組まれたリマッチ。復讐の鬼となった熊谷の全身は前にも増してたくましく鍛え上げられ、まさに全盛期の迫力という感じです。
以上2試合は『全日本キックTHE 20th ANNIVERSARY~another side~』品番SPD-5411に入っています。
全日本キックTHE 20th ANNIVERSARY~another side~
熊谷直子vsリサ・ハワース(1995年4.30後楽園ホール)
WKA世界バンタム級王者のリサ・ハワースは、1991年にもリサのホームであるバーミンガムで熊谷と対戦しています。この時は、レフリーのブレイクのあとに出されたリサの膝蹴りで熊谷がダウンし、正式記録では無効試合になりました。しかし、熊谷はこの試合を「リサに負けた試合」と受け止め、再戦のチャンスを待っていました。ゴング前から二人はにらみ合い、ほとんど乱闘の一歩手前になるのをセコンドが制止するという、危険な空気の漂う中での一戦です。
以上1試合は『全日本キックTHE 20th ANNIVERSARY THE TRUTH』品番SPD-5407に入っています。
全日本キック THE 20th ANNIVERSARY THE TRUTH
機会がありましたらチェックしてみてください。
コメント
ああ、伝説の熊谷選手の試合がDVDになってるんですか!
いやあ、しかし、三試合だけとはさびしいですね。
ちょっと値段も高いし(収録試合数のわりにはすごく安いんですが)。
どこかレンタルとかで探そうかなあ。
女子格闘技好きなのでこれからもちょくちょく巡回に来ますのでよろしくお願いします。
管理人のむーやんです。
たしかに熊谷さんだけ目当てなら高いですよね。
でも、この中では熊谷さんの試合の画質はなかなかいいですよ。
アマンダとの試合は熊谷さんのベストバウトかなあと思います。
ガンガン左ミドルを連続で蹴ってアマンダの右のパンチを封じていくのがすごいですねえ。