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これが真相 ブルース・リーの息子ブランドン・リーが映画『クロウ』の撮影中に命を落とした事故

映画『クロウ/飛翔伝説』の主演で知られる俳優のブランドン・リーさんは、その映画の撮影中にカメラの前で撃たれて亡くなりました。
普通ならありえないことですので真相をめぐって「謎」が語られることが非常に多いようです。

ブランドン・リーさんは、あのブルース・リーさんの実の息子であり、ふたりとも若くして亡くなっていること、ブルース・リーさんが『燃えよドラゴン』、ブランドン・リーさんがこの『クロウ』という作品で、死後に伝説の人気スターになっているという共通点があり、何かしら因縁みたいなものを感じるのも無理はないでしょう。

でも、リーさん親子の死は、本当のことを言えば、どちらも単なる事故であり、特にブランドン・リーさんの死は事実関係が明らかになっていて『謎』はほとんどないのです。

映画『クロウ』にはブランドン・リーさんが銃で撃たれるシーンがありました。
空砲で撃たれるはずが、弾丸が発射されてブランドン・リーさんは死亡しました。
なぜ、撮影用の銃から弾丸が発射されてしまったのでしょう。

スタジオでは本物の回転式拳銃、いわゆるリボルバーに撮影用の空包を入れてシーンが撮られましたが、その部分で不幸な事故がありました。
間違って実弾が使用されたのではなく、撮影用の弾丸が、実弾のように発射されてしまったのです。

説明します。 まず、実弾とはこのようなものです。

実際に飛んでいくのは弾頭と呼ばれる前の部分。
後ろの部分は薬莢と呼ばれています。薬莢は火薬が入っているケースです。

弾丸は弾頭と薬莢に分解できます。 分解すると中から火薬が出てきます。

この火薬を抜いて弾頭をもとに戻し、見た目だけ本物の弾丸にしたものをダミーと呼びます。
どうして火薬の入っていないダミーが必要なのでしょうか?

それはリボルバータイプの銃の場合、弾丸が入っているかどうかはこのように前から見るとはっきり分かってしまうからです。
なので、クローズアップの撮影の時には、ダミーを入れておく必要があるのです。

銃を撃つシーンを撮る時は、空包を使います。
空包とは、弾丸から弾頭を取り除いて、火薬だけを入れたものです。

引き金を引くと、火薬が爆発して火花が発生し、本当に撃っているように見えます。
見た目の迫力はありますが、基本的には安全なものです。

空包には、軍隊での演習用など、いろんな種類や形状がありますが、映画の撮影で使われるのは、弾頭を取り除いて撮影用の火薬を詰め、先端をロウや樹脂などの溶けやすい素材でフタをし、火薬がこぼれないようにされているものが多いです。

空包には弾頭がないのですが、それでも、扱いにはそれなりに注意が必要です。
発砲時に火薬の爆発で生じた高圧のガスが銃口から噴射されるからです。
このガスの力は至近距離なら窓ガラスを割ったり、ペットボトルに穴をあけたりする威力があります。

映画『クロウ』の撮影スタジオでは、たしかに空包が使われました。
しかし、別の場面を撮った時に使ったダミーの弾丸が一発だけ、なんと、銃のなかで前後が分解してしまい、ダミーを抜いたあとも、前半分だけ、つまり弾頭の部分だけ、誰にも知られず銃の中に残っていたのです。
弾頭がどうして薬莢から離れ、銃のどこの部分に残ったのかは今となっては誰にも分かりませんが、この図のように回転式のシリンダーの中か、あるいは銃身の中にあったと考えられます。

どこにあったにせよ、それを知らずに空包を込めたものだから、結果的には銃の中で弾頭と火薬がそろってしまい、火薬の圧力でダミーの弾頭が発射されました。
そして、ブランドン・リーさんは、実弾で撃たれたのとほぼ同じダメージを受けて亡くなりました。

これがブランドン・リーさんの不幸な死の真相です。
この事故は地元の警察が検証をおこない、当時の新聞などで報道されました。

事故当時のアクションシーンは日系のジェフ・イマダさんという方が仕切っていました。
イマダさんはのちに『ファイトクラブ』などたくさんの有名作品のアクションを手がけるこの分野の専門家で、武術家でもあります。
そして、武術ではブルース・リーさんの大親友ダン・イノサントさんの直系のお弟子さんなのです。
つまり広い意味でブルース・リーファミリーの一員であり、この環境の中で『陰謀』がおこなわれる可能性は考えられません。

多くのネットの記事では、リーさん親子の死は「謎」だの「ミステリー」だのと書かれることが多いようです。
いつまでも「謎」にしておくほうが、ネットビジネスとしてはおいしいのかもしれませんが、人の死をそのように扱うことはあまりいいことではありませんよね。

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