女子選手に対するローブローも、ダメージが大きく、非常に危険な行為ですが、観客、選手どちらにも意識低い系のひとがいるようですので、少しだけ書きます。
男子に比べて女子のローブローの被害の例はあまり知られていませんが、昭和の時代の女子プロレスではこんなことがありました。
芸能界出身の人気女子プロレスラーが、某悪役外人選手からのローブロー攻撃を受けて倒れ、そこでレフリーが全然止めず、倒れた状態でさらに延々ローブローが続くという場面が大人気(・・・)になったことがあるのです。
ローブローを受けた彼女は控え室まで歩くのもやっとという惨状だったにもかかわらず、このカードは当時のこの団体の目玉となり、悪役選手が帰国するまでそれは繰り返されました。
被害を受けた人気レスラーはトップスターのまま20代後半に引退し、多くの人に祝福されて幸せな結婚をしましたが、その直後の医学検査で卵管の周辺器官が潰れるなどの深刻なダメージが発覚、「出産することは無理」との診断を受けて、これを理由にスピード離婚となりました。
当然、ローブローの影響でしょう。某ウィキあたりでは「プロレスで内臓を痛めているので出産が出来ない」とボカした表現になっていますが、当時を知る人ならだれでも通常のプロレスではなくて見世物としておこなわれたローブローの影響を思い浮かべたでしょう。
その後、このひとは治療が成功したのか、自然治癒したのか、数年後の2回目の結婚でお子さんに恵まれていますが、ひとりの女性の人生が大きく狂ったことは事実であり、こういう事例は隠蔽するべきでないと思います。
プロレスでもこうなので、ガチの格闘技のガチのローブローが当たったらヤバイのはあきらかですね。本当に気をつけてほしいと思います。
スポーツ用品各社から、アブスメントガード、ローブローガード、アンダーガードなどの名前で防具が発売されており、その装着がほとんどの団体で義務化されていますが、動きにくいとか、大きすぎるとか、効果が疑問とか、課題があることも事実で、この方面はもっと進歩してもらいたいものです。
反則は無いのが一番ですが、ローブローは不可抗力でも多く発生します。選手、関係者、ファン、みんながもっとちゃんと考えましょう。
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コメント
すごく大切な問題だと感じたのでコメントさせて頂きます。
私は女子空手経験者ですが、相手から金的(ローブロー)を受けて失神しました。あの時の痛さは想像を絶するもので、痛みで気絶したのは初めてです。
重大な事故を避けるためにも、股間は女子でも命に関わる「急所」だという認識を広げる必要がありますね。
>真紀さん コメントありがとうございます!
こういう話は実例は多くあるはずなのに、その性質上なかなか具体例を聞くことがありませんので、いただいたコメントは証言として大変貴重だと思います。
おっしゃるとおり、命にかかわる問題ですので、変に隠しだてすることなく、女子選手やその指導者のみなさんに「ローブローは非常に危険」という意識を強く持ってもらいたいです。
「頭を打った場合」「骨折の疑いがある場合」などと同じように「女子のローブローが発生した場合」の対処もしっかり用意されてなければいけませんよね。
この記事が思いのほか多くの方に読んでいただけたようなので、少々追記いたします。
「女子にもローブローあるの?」という、あまりにも変なことを言うひとが現実に少なくないので、これを書きました。
男性器官に打撃を受けると危ないのなら、女性器官も同じことなのは、考えれば分かるはずなのですが、考えたことがないのでしょうね。
そもそも、ローブローに限らず、人体の中心線というのは大事な神経などが集まっているので、どこに衝撃を受けても危険な状態になる急所です。
それは格闘技をみる上での基本です。
競技での事故例としては、ローブローで恥骨骨折とか、ありますし、股間を蹴られて女子選手がリング上で流血した事例もありました。
流血はさいわい大事には至らなかったそうですが、女子格闘技の大会だったにもかかわらず、レフリー、ジャッジ、ドクターのすべてが男性であったため、適切な対処が出来ずに選手の身内の女性にたよってしまったという笑えない状態だったようです。
まじめに考えてもらいたい問題です。
女子は胸も急所ですよね
格闘技はもちろん 球技(特にサッカー)
ガードしてるんでしょうが 時折心配です
>g1j2p5i5さん コメントありがとうございます。
その件については微妙にトピックがずれるので書きませんが、こちらの山本由紀さんという空手家が書かれたブログが大変に参考になると思います。https://ameblo.jp/mikenekomannma/entry-11442532414.html
一昔前の漫画では 正体不明者に急所攻撃を加え 効かないとなると「アイツは女だ」っていう表現がありましたね
アレも 偏見と無知が生んだものだったんでしょう
私が中学生(20年前)までやっていた格闘は
女子に対しての股間攻撃が認められていました。
人数の関係で女子と対戦することが多かったのですが、いろいろな意味もあり、よく股間に膝蹴りを入れていました。
女子は「ルールだし、女の子だから大丈夫」とは言っていましたので信じていました。
当時、アンダーガードはなく、マッサージやアイシングは毎回していましたが、このブログを読んでかなり危険なことをしていたのだと思いました。
ケガがなかったからよかったではすまされないことですね。
>kojiさん コメントというか懺悔・・ありがとうございます。
読んだだけでも冷たい汗が(苦笑)。
格闘技やるには正しい知識と指導者の存在が条件ですから、自己流の対戦はダメですよね。