観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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花形冴美 対 越石優

 Boxing

8月12日(火)後楽園ホール「第4回 ワタナベ VS 花形 対抗戦」

第5試合
4回戦ミニフライ級 花形冴美(花形)× 判定0-3 ○越石優(山神)

花形対越石_1 花形冴美(はながたさえみ)選手はこの試合がデビュー戦。花形ジムが期待をかける新人とのことで、リングネームにジムの名前が冠せられたとか。染め上げた髪に負けないくらいに目に輝きがある選手。

 対する越石優(こしいしゆう)選手はアマで3戦、プロで1戦のキャリア。こちらもいい表情です。5月のプロデビュー戦では判定で野口智代選手に破れましたが、観戦していたジョー小泉さんは、越石のほうがいいボクシングをしていた、と書いています。

花形対越石_2 大応援団の声援を背に受けて、初回から猛然と花形選手が襲いかかりますが、越石選手は実に落ち着いてこれに対処し、試合のペースを握らせません。2人とも思いきり良くパンチを打ち合う大変手数の多い試合となり、新人戦らしい活気にあふれています。

 両者ともに常に足を使ってリングを大きく動き回り、上体も意識的に良く動いていて、非常にダイナミック。男子の新人でここまで出来る選手はそう多くはありません。棒立ちで愚直に殴り合うだけの「どつき合い」しか出来ない選手のなんと多いことか。この日の2人はそんなレベルは飛び越えています。ボクシングのセンスに男女の区別は無いというのがよく分かります。

越石優 最後まで二人の動きは止まりませんでしたが、大きいのを狙いすぎた花形選手に対して、越石選手は的確にパンチを当てていき、ジャッジは3人とも39対38で越石選手を支持、勝利を手にしました。

 この二人の対戦はもう一度見てみたい、そう思わせるような気分のいい試合でした。

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