Boxing
2009年4月7日(火) 東京 後楽園ホール
ホープフルファイトVOL.4 & 花形スペシャルファイト
ミニフライ級 4回戦
○花形冴美(花形)
TKO
×松島利也子(新田)
花形冴美選手3回TKO勝利
1回、いきなり踏み込んで大振りの右を当てる花形選手ですが、距離が遠すぎるために見た目ほどには威力が無く、松島選手の反撃を受けます。
その後も大振りに左右を振り出すだけの花形選手。デビュー戦で見せた基本に忠実なボクシングとは程遠い感じで凡庸な印象。
対する松島選手は、パンチはいかにも非力ですが、アウトぎみに動いて相手をよく見る冷静さがあります。
その後も大振りを続ける花形選手。クリーンヒットは無いものの、手数では花形選手のラウンドです。
しかし、松島選手は、常にジャブを出し、相手の攻撃をパリーし、フットワークも忘れず、ときおり花形選手の左に合わせて右を当てています。
3回、距離を取って左右にステップし始めた松島選手と、大味に突っ込むだけのボクシングを続ける花形選手。この花形選手の出来では、松島選手を捕まえて倒すことはほとんど不可能でしょう。
今回は判定になるしかないな、と思ったそのとき、当たりそこないの右が松島選手の顔面をはじくと、レフリーがふたりを割って試合終了。唐突な幕切れでした。
一瞬、驚いた表情を見せてから、観客席に向けてガッツポーズを作る花形選手。悔しさいっぱいの表情の松島選手。
レフリーあまりにも早過ぎます。
こんなに早く止めるくらいなら試合なんかしないほうがいいと思います。
きょうみたいな出来でKO勝ちにしてもらえるようでは、選手は勘違いして伸びなくなり、倒せない選手になるでしょう。
反対に、危険の香りのはるかに手前で止められてばかりでは、本当に追い込まれたときに冷静に自分を助けられない選手になるでしょう。
ボクサーはみんなボクサーです。女子であってもちゃんとボクサー扱いするべきです。
男子はボロボロになっても止めないで戦わせ、女子はママゴト程度の打撃でストップ。
どっちも大間違いです。
本日の結果により両選手の戦績はつぎのようになります。
花形冴美 はながたさえみ(花形) 2戦1勝1敗
松島利也子 まつしまりやこ(新田) 2戦2敗
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