観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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女子ボクシング フライ級6回戦 猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子 詳細

 Boxing

2009年11月30日(月) 後楽園ホール
スーパー・スピリット・ファイティング

フライ級 6回戦
猪﨑かずみ(花形) 赤コーナー
VS
藤岡奈穂子(竹原&畑山) 青コーナー

猪﨑かずみ選手 藤岡奈穂子選手
 リング上で互いの動きをはかりながらパンチを打ち合う、そんな状況にある時の猪﨑かずみ選手には正確な技術と長い射程距離が相まって絶対の安定感が感じられます。しかし、この日は藤岡選手がそれをさせませんでした。

猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子
 1回め 開始とともに前に出た藤岡選手は、距離を詰めてプレッシャーをかけます。素早い前後の動きとともに出される左右のパンチにはキレがあり、距離を取ろうと下がった猪﨑選手はそのままリング中央の位置を藤岡選手にゆずってしまいます。藤岡選手のまわりを猪﨑選手がまわるという意外な展開に。

猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子
 踏み込みざまにパンチを放ち、すぐに射程外に飛び退く藤岡選手。浅いヒットですが威圧感は充分。

猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子
 猪﨑選手も反撃に出ますがヒットしません。単発のヒット&アウェイを出し合う両選手。

猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子
 終盤、しだいに藤岡選手が連打を見せはじめます。そして終了のゴングと同時に放った右フックが猪﨑選手のテンプルを打ち抜き、猪﨑選手はロープまで飛ばされます。ノーダウン扱いですがこのパンチは効いているでしょう。

Izaki_Fujioka
猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子
 2回め 最初から攻撃に出たのは猪﨑選手。まっすぐに出ながらジャブを多用します。しかし、少々リズムが単調。藤岡選手は柔らかく身体をかわしてやり過ごします。

猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子
 後半、左右のフックで勝負に出てきた藤岡選手。猪﨑選手はロープに押されながらクリンチ。

猪﨑かずみ vs 藤岡奈穂子
 出て来る藤岡選手にジャブで応じますが、前進を止められずじりじり下がる猪﨑選手。ジャブ3連打のあとの右ストレート、左右のフックなどを浴びてピンチ。

 猪﨑選手は最後まで反撃の手を出し続けましたが、ロープぎわの攻防で後手後手に回るのを見たレフリーが試合をストップ、藤岡選手のTKO勝ちを宣しました。

藤岡奈穂子選手
 藤岡選手はデビュー戦よりも何倍も良い動きで勝利をつかみました。リングを広く使うフットワーク、ココという時のパンチのまとめ方が素晴らしく、魅力のある選手です。

 猪﨑選手は十数ヶ月という長いブランクがその輝きを曇らせたか、力強さを出せないままの試合終了でした。

フライ級 6回戦
× 猪﨑かずみ(花形)
2回TKO
○ 藤岡奈穂子(竹原&畑山)
2回1分53秒レフリーストップTKOで藤岡奈穂子選手の勝利

この結果両者の戦績は以下のようになりました。
猪﨑かずみ いざきかずみ 17戦7勝7敗3分3KO
藤岡奈穂子 ふじおかなおこ 2戦2勝2KO
(戦績はJBC公認以前からの通算です)

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