Boxing
2010年2月7日(日) 神戸市ワールド記念ホール
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ
王者 天海ツナミ(山木)
VS
挑戦者 シェイニー・マーティン[シャニー・マーティン](イギリス)
『島唄』の流れる中を沖縄生まれのチャンピオン天海ツナミ選手リング・イン。
挑戦者、WBAスーパーフライ級9位シェイニー・マーティン選手。
1回、試合はツナミ選手のノーモーション・ジャブでスタート。スピード、キレ味、ともに抜群の左。直後にカウンターぎみの右フックを披露し、ブランクあけの不安を感じさせません。
相手の攻撃をさっと飛びのいてかわし、フットワークの軽さをアピール。
2回 マーティン選手のパンチを見切ってかわすツナミ選手。攻撃ではボディーフックを多用して相手にゆさぶり。
3回 ガードを高く、上体を低くかまえるマーティン選手に、フックとボディでプレッシャー。上があいたら左。マーティン選手も細かく打ち返しますが、完全にツナミ選手の流れです。
4回 マーティン選手は次第に打ち込まれる場面が多くなり、この回終了後に大型ビジョンに映し出されたマーティン選手の顔面は、すでに左目付近が腫れています。
最小限に腫れを押さえようと必死の作業が始まった挑戦者コーナー。
5回には試合の主導権を取り戻そうとマーティン選手が必死の反撃。
激しい打ち合いになりますが、パンチの正確さと効果でツナミ選手優位。
6回 ここから後半戦。ツナミ選手は高速左ジャブに加えて、右のストレートで勝負に出ます。マーティン選手も右で応戦。
8回 敗色濃厚なマーティン選手ですが、この回前半ではワンツー、ボディーから始まるラッシュでツナミ選手に打ち勝って世界ランカーの意地を見せます。
9回 何度も追い込まれるマーティン選手ですが、ロープにもたれながらも絶対に倒れません。
最終回 最後まで王者らしく挑戦者を追いつめるツナミ選手。最後まで倒れることのなかった不屈の挑戦者。素晴らしい試合でした。
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ
○王者 天海ツナミ(山木)
判定3-0
×挑戦者 シェイニー・マーティン[シャニー・マーティン](イギリス)
天海ツナミ選手が判定勝利でWBAスーパーフライ級初防衛に成功。
100-90,100-90,99-91
1年間という長いブランクはありましたが、ツナミ選手は以前よりもパンチにキレとインパクトがあり、攻撃の手段も多彩でチャンピオンらしい戦いかたを見せてくれました。
男子の世界レベルでも、せっかく自分で詰めた距離を意味のないバックステップで明け渡してしまう選手はいるのですが、そのような場面が一切無く、つねに強気のポジショニングを通していたことがツナミ選手の自信と集中力を証明しています。見事なファイトでした。
WBAスーパーフライ級チャンピオン
天海ツナミ(山木)18戦15勝3敗5KO
シェイニー・マーティン(イギリス)9勝5敗1分5KO
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