Boxing
２０１０年９月２４日（金）後楽園ホール
To the Future ～未来へ～ Vol.07
４７kg契約６回戦
安藤麻里（フュチュール ）赤
ＶＳ
伊藤まみ（イマオカ）青
１回 グローブを高くかまえフットワークを使いながらパンチを出し合う二人。
安藤選手がジャブを出す回数が非常に多くて一見すると安藤選手が攻撃の主導権を握っているように思えます。しかし、よく見るとそのジャブはハナっから当てる気のない形だけのフェイク／パフォーマンスジャブ。
右はちゃんと打っていても左を本当には使っていません。両手で戦っている伊藤まみ選手に対して右だけでどこまでやれるでしょうか。
１回後半になると明らかに打ち負け始めた安藤選手。厳しい戦いになりそうです。
２回 安藤選手の右が当たりますが軽い。これでは伊藤まみ選手の前進を止められません。
伊藤選手がワンツーから攻勢になると安藤選手はクリンチ。
強いパンチを何度ももらって早くも劣勢となってしまう安藤選手。
３回 被弾を軽減しようと上体を大きく動かし始める安藤選手ですが、伊藤まみ選手のパンチは正確で、すぐに安藤麻里選手を捕まえてしまいます。
しかし、打ち気に出てガードが下がってしまった伊藤選手に安藤選手が右ストレートを連発で決めて反撃。
伊藤選手はアッパー、フック、ストレートから、左のパワーパンチをヒットしてリズムを取り戻します。さらに終盤は右で安藤選手をのけぞらせたところでゴング。
４回 開始１０秒、安藤選手の頭が当たって伊藤まみ選手がドクターチェックを受けます。
伊藤まみ選手の試合を見ていつも感じるのは「勝つ」という強い意志です。連打の終わりにもう一発打つ、接近戦の離れ際にもう一発打つ、頭と頭が当たりそうなときに離れてチャンスを逃がすよりはバッティングを受けてでも打撃チャンスに打つ、そんな気の強さが伊藤まみ選手の戦士の証明。
２分３０秒、今度は安藤選手がバッティングを受けてドクターチェック。ちょっと試合が荒れてきました。伊藤選手に減点１が宣せられます。
５回 左右の強打を浴びて下がる安藤選手。さらにボディー打ちで追撃。
安藤選手が強い左でカウンターを見せますが後が続かず、伊藤選手の攻勢を止められません。この回も最後はクリンチにいく安藤選手。
６回 この回は速いフットワークにのせて再び連続フェイクジャブを多用する安藤選手。
今回はフェイクの合い間に本気の当てるジャブも織り込んでいるためなかなか効果的。１度、２度と左が当たり流れを掴みかけます。
しかし、この戦法も繰り返すには限界があり、見切られはじめて再び伊藤選手が前進。形勢逆転ならないまま試合は判定へ。
伊藤まみ選手が二人のジャッジの支持を得て判定勝利。伊藤まみ強しを印象づける試合でした。
４７kg契約６回戦
×安藤麻里（フュチュール）
０－２
○伊藤まみ（イマオカ）
伊藤まみ選手がマジョリティーデシジョンで勝利。
（５６－５７、５６－５８、５７－５７）
（伊藤選手が４回にバッティングで減点１）
以上の結果により両選手の戦績は以下のようになります。
安藤麻里 あんどうまり（フュチュール）７戦４勝３敗２ＫＯ
伊藤まみ いとうまみ（イマオカ）１２戦８勝３敗１分４ＫＯ
（上記戦績はＪＢＣ公認以前からの通算）
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