Boxing
2010年12月8日(月) 後楽園ホール
オーバーヒートボクサーズナイトNo.54
OPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 四ヶ所麻美(フラッシュ赤羽)
VS
挑戦者 チャン・ユジン(韓国)
1回 挑戦者のチャン・ユジン選手は韓国選手にありがちなとにかく前に出て左右フックを振り回して来るような突進系ではなく、きちんと相手を見てジャブからのボクシングをするタイプ。
挑戦者はなかなか好戦的ですが四ヶ所選手も最初から戦う気持ちが前に出ている感じです。
2回 打ち気充分な挑戦者の意識を左右のステップでゆさぶりながら攻めて行く四ヶ所選手。
チャン選手も一歩も譲らないで反撃。試合は序盤から激しくなりました。
3回 この回も積極的に攻め合う両選手。四ヶ所選手はカウンターの右で挑戦者をのけぞらせます。
それでも出てくるチャン選手に四ヶ所選手は冷静に対処。
4回 なおも攻撃的な姿勢を崩さないチャン選手を四ヶ所選手が迎え撃つ展開。
ここで最初のオープンスコアがアナウンスされます。3-0で四ヶ所選手がリード。
5回 パンチの初速でチャン選手を大きく上回る四ヶ所選手が有利に試合を動かしています。
6回 この回は自分からはあまり行かないチャンピオン。相手に打たせて打ち返すボクシングで安定した戦い方。
7回 スタミナ切れのためか動きがヨレてきた挑戦者に四ヶ所選手のパンチが次々に襲いかかります。
ラウンド終了後、2回めのオープンスコア。3-0で四ヶ所選手。
8回 相手の攻撃を的確にブロックしながら攻める四ヶ所選手。
しかし最後の闘志を振り絞ってチャン・ユジン選手も打ってきます。まだまだ油断は出来ません。
9回 慎重に相手を見ながらも大きなパンチを繰り出すチャンピオン。チャン選手はジャプを打ちながら接近するものの四ヶ所選手の動きをとらえきれず、クリンチからアッパーを出すのが精一杯。まだまだ戦えそうですが力量差は明白。
ロープ際で四ヶ所選手の右がヒットしたのを確認したレフリーが試合を止めます。
四ヶ所麻美選手がOPBF東洋太平洋フライ級二度目の防衛に成功しました。
2008年のあの藤本りえ選手(協栄)との激闘を知るファンにとっては、このところの四ヶ所選手は煮え切らないようなボクシングが続いて「こんなもんじゃないでしょう」という感じがありましたが、この日の四ヶ所選手はイメージどうりのアグレッシブないい試合を見せてくれました。
観客席へ笑顔で応える四ヶ所選手には王者としての貫禄もただよいはじめました。2011年の四ヶ所選手には大活躍が期待出来そうです。
OPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチ 10回戦
○王者 四ヶ所麻美(フラッシュ赤羽)
TKO 9回 0分43秒
×挑戦者 チャン・ユジン(韓国)
レフリーストップにより四ヶ所麻美選手のTKO勝利。
この結果により両選手の戦績は以下のようになります。
四ヶ所麻美(フラッシュ赤羽) 6戦5勝1敗3KO
チャン・ユジン(韓国) 6戦3勝3敗
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